『ある男』@<石川慶>監督
10月
5日
第70回読売文学賞を受賞した<平野啓一郎>の『ある男』の主人公は帰化した在日三世の弁護士「城戸章良」です。「城戸」は、不慮の事故により夫「大祐」を失った「谷口里枝」から、彼の身元調査をしてほしいという相談を受けます。法要の日、長年疎遠になっていた大祐の兄「恭一」が遺影を見て「これ、大祐じゃないです」と言い、別人だったとわかります。「城戸」はなりすましの〈ある男〉の正体を追う中でさまざまな人物と出会い、他人として生きた男へ複雑な思いを募らせていきます。
『愚行録』 ・ 『乱反射』などの<妻夫木聡>が「城戸」役で出演。「里枝」を『百円の恋』 ・ 『万引き家族』などで異彩を放つ<安藤サクラ>、その夫で「谷口大祐」と名乗っていた男をNHK連続テレビ小説『エール』で主演を務めた<窪田正孝>が演じています。また本物の「大祐」の元彼女「後藤美涼」役で<清野菜名>、「恭一」役で<眞島秀和>、城戸の同僚「中北」役で<小籔千豊>、「本物の大祐」役で<仲野太賀>、城戸の妻「香織」役で<真木よう子>、戸籍交換ブローカー「小見浦憲男」役で<柄本明>が出演。
『蜜蜂と遠雷』 ・ 『Arc アーク』の<石川慶>が監督を務め、『聖の青春』 ・ 『愚行録』の<向井康介>が脚本を担当しています。