『ムーンライト・シャドウ』@<エドモンド・ヨウ>監督
7月
30日
本作『ムーンライト・シャドウ』は、1989年(昭和64年/平成元年)に刊行され、社会現象ともいえる大ヒットとなった<吉本ばなな>の『キッチン』(新潮社)に収録されている短編小説が原作です。監督は、マレーシア出身の<エドモンド・ヨウ>が務めています。
恋人の突然の死に向き合うことができず、深い哀しみに打ちひしがれる「さつき」(小松菜奈)は、以前耳にした〈月影現象〉に次第に導かれていきます。それは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象でした。
「さつき」と「等」(宮沢氷魚)の純美な恋愛、現実と幻想の狭間のような優美な世界観、そして哀しみを受け止めて力強く生きていこうとするヒロインの姿が心を揺さぶる、「さよなら」と「はじまり」のラブストーリーです。