仏パリで16日、昨年84歳で亡くなったアーティスト、<クリスト>氏(1935年6月13日~2020年5月31日)をしのんで凱旋門を2万5000平方メートル以上の銀色がかった青い布で包む作業が開始されています。同氏はプロジェクトの構想を数十年前から温めていました。
ブルガリア出身で長年パリを拠点とした<クリスト>氏は、1960年代に近くのアパートに住んでいた頃に、シャンゼリゼ通りにある凱旋門を布でラッピングする構想を抱いています。
<クリスト>氏は、生前さまざまな公共の建築物を布で包むプロジェクトを手掛け、1985年にパリ最古の橋ポンヌフを包んだ作品や、1995年に独ベルリンの旧ドイツ帝国議会議事堂を包んだ作品などがありますが、凱旋門を包むプロジェクトは実現することなく亡くなりました。
<クリスト>氏と、長年創作活動を共に続けた妻の故<ジャンヌ・クロード>氏が進めていた凱旋門のプロジェクトを監督するのは、おいの<ヴラディミル・ヤバシェフ>氏です。近代美術館「ポンピドーセンター」とフランス当局が協力していますが、主催者によりますと、資金は<クリスト>氏のスケッチやドローイング、コラージュ作品の売り上げで賄われ、公金は一切使われていません。
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