『83歳のやさしいスパイ』@<マイテ・アルベルディ>監督
7月
6日
妻を亡くして新たな生きがいを探していた83歳の男性「セルヒオ」は、80~90歳の男性が条件という探偵事務所の求人に応募します。その業務内容はある老人ホームの内定調査で、依頼人はホームに入居している母が虐待されているのではないかという疑念を抱いていました。
「セルヒオ」はスパイとして老人ホームに入居し、ホームでの生活の様子を毎日ひそかに報告することになりますが、誰からも好まれる心優しい彼は、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていきます。
チリの女性監督<マイテ・アルベルディ>(38)が。舞台となった老人ホームの許可を得て、スパイとは明かさずに3カ月間撮影されました。第17回ラテンビート映画祭や第33回東京国際映画祭では「老人スパイ」のタイトルで上映。第93回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた作品です。