統一政府を樹立宣言@ミャンマー「連邦議会代表委員会(CRPH)」
4月
17日
国軍は最高意思決定機関の「国家統治評議会」を設置しており、二つの「政府」が並立する事態となっています。
「連邦議会代表委員会(CRPH)」は統一政府の閣僚名簿を発表し、<スー・チー>氏を2月1日のクーデター前と同じ事実上の国家指導者である国家顧問に据えました。大統領には<ウィン・ミン>氏を再任。副大統領と首相のほか、11の閣僚ポストに兼任者1人を含む10人を任命しています。
副大統領にカチン族出身者、首相にカレン族出身者が入り、民族多様性への配慮をアピールしています。クーデターへの抗議デモを主導する<イティンザーマウン>氏が女性、若者、子ども問題担当の副大臣に指名されるなど、複数の市民活動家もメンバーにはいり、民主派と少数民族とも共同歩調を取る構成です。
「連邦議会代表委員会(CRPH)」は3月末、国軍の政治参加を保証する現行憲法の廃止を宣言し、暫定憲法に当たる「連邦民主憲章」を制定。国軍と対抗する統一政府を樹立する方針を示していました。今後は国際社会に正統性を訴え、正式な政府として承認を求める考えとみられています。