ミャンマーの地元メディアは10日、同国中部バゴーで9日に行われた国軍の弾圧で、デモ参加者ら80人以上の市民が死亡したと報じています。国軍は国際社会の非難を無視して市民への武力行使を続けており、国内情勢は混迷の度を増しています。
報道によりますと、バゴーでは9日午前から国軍のクーデターに反発するデモが行われていました。国軍兵士らはロケットランチャーなどの重火器で、市民らが作ったバリケードを破壊。住宅地域でも銃を発射しており、目撃者の住民は「大量虐殺だった」と語っています。市民の遺体は国軍側が学校の敷地内などに集めたといい、正確な死者数は分かっていません。
クーデターが起きた2月1日以降の累計の死者数は650人を超えたようです。市民の犠牲者が増え続けていることについて、軍が設置した最高意思決定機関「国家統治評議会」の<ゾー・ミン・トゥン>報道官は9日、首都ネピドーでの記者会見で「われわれが本当に機関銃を使えば、1時間で500人が死ぬ」と発言しました。
そして「あなたたちが言う500人が死ぬまで何日が経過したか考えるべきだ」と述べ、犠牲者が500人になるまで2か月近くかかっているのは、軍が抑制的に行動しているからだと主張しています。また、「木を育てるためには、雑草は根絶やしにしなければならない」と発言。デモ隊を雑草にたとえ、弾圧を強める姿勢を鮮明にしています。
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