韓国の聯合ニュースによりますと、現地の消息筋の話として、韓国の映画監督で2012年に 『嘆きのピエタ』 によりベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞に輝いた<キム・ギドク(金 基德)>さんが、新型コロナウイルスに感染し、訪問先のラトビアで11日未明に逝去されたようです。1960年12月20日生まれの59歳でした。
<キム・ギドク>さんは30歳でパリに渡り、1990年から92年まで路上画家として生計を立てながら、当時公開されていた映画『羊たちの沈黙』(1991年・監督: ジョナサン・デミ)や『ポンヌフの恋人』(1991年・年監督: レオス・カラックス)などを観て映像表現を志すようになり映画の世界に足を踏み入れることを決めます。帰国後に映画『画家と死刑囚』(1993年・日本劇場未公開)で脚本家デビューし、1996年『鰐 ワニ』で映画監督デビューしています。
<キム・ギドク>さんは韓国で「鬼才」と評され、『嘆きのピエタ』は、韓国映画として初めて世界三大映画祭の最高賞を獲得した監督作品です。その後、 『メビウス』 (2013年)、 『殺されたミンジュ』 (2016年)、 『The NET 網に囚われた男』 (2017年)、 今年3月には<チャン・グンソク>(33)、<アン・ソンギ>(68)、<オダギリジョー>(44)、<藤井美菜>(32)、ら出演の最新作『人間の時間』 (2019年)などの作品の監督を務めています。
また一方、2017年には『メビウス』の撮影中に出演予定だった俳優の女性に平手打ちしたなどとして告訴され、略式起訴されました。
聯合ニュースによりますと、ラトビア居住を計画しており11月20日からラトビアを訪問し、12月5日より連絡が途絶えていたとのことです。
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