『ヴァンダの部屋』(2000年)から一貫して、多くのアフリカ系の住民が住む、ゲットーとも言える移民街フォンタイーニャスを舞台に作品を作り続けている<ペドロ・コスタ>が、カーボベルデからポルトガルにやって来たひとりの女性の過酷な人生を、暗闇と光の強烈なコントラストで描き、2019年ロカルノ国際映画祭で金豹賞と女優賞をダブル受賞した人間ドラマ『ヴィタリナ』が、2020年9月19日より全国で公開されます。
アフリカのカーボベルデで暮らす女性「ヴィタリナ」は、ポルトガルのリスボンへ出稼ぎに行った夫がいつか自分を呼び寄せてくれると信じ待ち続けていました。
ある日、彼女は夫が危篤との報せを受けてリスボンにやって来ますが、夫は既に亡くなっており、葬儀は3日前に終わっていました。亡き夫の面影をたどるように、移民街フォンタイーニャス地区にある、夫が住んでいた部屋で暮らし始めた「ヴィタリナ」は、部屋の暗がりで自らの波乱に満ちた半生を語り出します。
主人公「ヴィタリナ」を役と同名の<ビタリナ・バレラ>、彼女の夫を埋葬した司祭を<コスタ>作品の常連俳優<ベントゥーラ>がそれぞれ演じています。
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