大学や古書店が集まる東京・神田神保町1丁目にて1979年に開店した居酒屋「酔(よ)の助」が今月28日(木)、四十年の歴史に幕を下ろします。地下鉄神保町A5出口徒歩1分にあり手軽な値段のアイデア料理が学生や会社員に愛され、「ロケの聖地」としても知られましたが、建物の老朽化に新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけたようです。
「28日をもちまして営業を終えさせて頂くこととなりました」。15日、「酔の助」のホームページに載った店長<一山文明>さんの「お知らせ」でした。店は緊急事態宣言の出た翌日の4月8日から休業しています。現在は後片付けなどをしており、再開することなく、のれんを畳むようです。
店自体は、戦後復興期に建てられた木造倉庫。老朽化から家主に明け渡しを求められ、話し合いが進まない中、改装に手がつけられないでいたことが、自然にお店自体に味わいが出ていました。
落語協会真打ちの<八光亭春輔>さん(73)は、年に二回のペースで「酔の助寄席」を開いてきました。1月に33回目を迎え、次回は七月の予定でした。
昭和の大衆居酒屋の典型として、ロケに使われるようになります。最初は再現ドラマ、それから二時間ドラマ、Vシネマ。CM撮影は2004年、「ボーダフォン」が最初でした。映画では 『舟を編む』(2013年・監督:石井裕也) ・ 『何者』(2016年・監督:三浦大輔)や 『火花』(2017年・監督:板尾創路)。テレビドラマでは『逃げるは恥だが役に立つ』(原作: 海野つなみ・TBSテレビ:火曜ドラマ・2016年)で、<星野源>演じる「津崎平匡」が会社の同僚と飲んでいました。
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