神戸：ファルコンの散歩メモ

本日３月８日の　「国際女性デー」　を前に、米『タイム』誌は５日、過去１００年分の「今年の女性」を発表し、１９９１～２０００年に女性初の国連難民高等弁務官を務め、昨年死去した＜緒方貞子＞（１９２７年〈昭和２年〉９月１６日～２０１９年〈令和元年〉１０月２２日）さんを１９９５年の「今年の人」に選出しています。米国で女性に参政権が認められてから今年で１００年となるのを記念し、企画されました。

『タイム』は１９２７年から毎年「今年の人」を選出していますが、当時は男性を指す「Ｍａｎ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｙｅａｒ」と表記。Ｍａｎが性別に関係ない「Ｐｅｒｓｏｎ」に変わったのは１９９９年になってからです。その大半が男性で、今回の発表を「しばし陰に隠れてきた影響力のある女性たちに光を当てた」と説明しています。

＜緒方＞さんについては「『小さな巨人』と呼ばれた緒方は手ごわい交渉人として知られた」と評価。湾岸戦争に伴うクルド人難民の対処で、当時国連難民高等弁務官事務所（ＵＮＨＣＲ）の保護対象ではなかった国内避難民の支援を決断したことを紹介しています。

「ことしの女性」ではこのほか、１９５２年に＜エリザベス＞女王、１９８２年に＜サッチャー＞英首相（当時）、１９８９年に歌手の＜マドンナ＞さん、また、２００９年にパキスタン出身の女性、フェミニスト・人権運動家の＜マララ・ユスフザイ＞さん、昨年にはスウェーデンの環境活動家　＜グレタ・トゥインベリ＞　さん、など世界のさまざまな分野で活躍した女性が選ばれています。