<ダニエル・シュミット>や<アラン・タネール>らと並び、ヌーヴォー・シネマ・スイスの旗手のひとりとして知られる名匠<フレディ・M・ムーラー>(79)が1985年に発表し、ロカルノ国際映画祭でグランプリにあたる金豹賞を受賞した『山の焚火』です。
アルプスの雄大な自然に囲まれた地で、ほぼ自給自足の生活を送る4人家族。10代半ばのろう唖の弟(トーマス・ノック)は、その不自由さに時にいらだちながらも、両親や姉の愛情を受けて健やかに育っています。
ある日、故障した草刈り機に腹を立てた弟は、それを投げ捨てて父の怒りを買ってしまいます。家を飛び出した彼は、山小屋で1人で暮らし始めるのですが、姉ベッリ(ヨハンナ・リーア)はそんな弟を心配して食料などを届け、2人は山頂で焚火を囲みながら楽しい時間を過ごします。やがて、姉の妊娠が発覚します。ギリシャ悲劇を題材にした感動的な名作。
日本では1986年8月2日に劇場初公開。『山の焚火』(デジタルリマスター版)はフレディ・M・ムーラー特集「マウンテン・トリロジー」(『我ら山人たちー我々山国の人間が山間に住むのは、我々のせいではない』・『緑の山』)の三部作の1本として2020年2月22日(土)より東京・ユーロスペースほか全国で順次リバイバル上映されます。
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投稿日 2020-02-16 20:15
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2020-02-16 20:45
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