サーカスでの動物利用を違法とする条例案を承認@仏パリ市議会
11月
19日
フランスでは今週、ショーに出演させられ何年も虐待されていたと思われるクマが死んだことで議論が再燃していました
パリ市内では、市議会で15日午後に承認された条例案により、2020年以降、サーカスで外来種の動物の利用が認められなくなります。サーカスの動物といえば、最も多いのはライオンですがが、他にトラやゾウ、カバ、ヒヒ、サル、ヘビ、オウム、ラクダ、クマ、ダチョウ、シマウマなどが調教されています。
世論調査によりますと、フランス人の圧倒的多数が外来種の動物を娯楽のために利用することに反対しており、複数の自治体では野生動物を出演させる巡回サーカスを禁止しているとか。しかし、国家単位では禁止されておらず、国内では今でも多数の動物を檻に入れて飼育している複数のサーカス団体が活動しています。
国内のサーカスなどで飼われている動物の数について公式の統計は存在せず、仏動物愛護団体「ワンボイス」は500匹近いとしていますが、別の愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」フランス支部は1000匹以上とみています。
ヨーロッパの大部分、イギリス、ラテンアメリカ、アジアを含む世界40カ国以上で、すでに動物を使ったサーカスが禁止されています。 さて日本ではどうなんでしょうか、そのような動きは今のところ見受けられません。