特定外来生物「カダヤシ」
8月
2日
「メダカ」のひれは角張っているのに対し、「カダヤシ」は丸い。体つきも全体的に丸みを帯びています違いを分かった上で見比べれば別種と判断できますが、自然環境では分かりづらいといいます。
「色や大きさ、泳ぎ方はほぼ同じ。「カダヤシ」を知らなければ、「メダカ」と勘違いしてしまいます
環境省などによりますと、「カダヤシ」は北米原産で、1910年代に日本へ入ってきました。「蚊絶やし」の名の通り、幼虫のボウフラ対策として広がり、現在では東北地方南部から九州にかけて広く分布。産卵する「メダカ」に対し、「カダヤシ」は体内でふ化させる卵胎生と生態は異なりますが、用水路や池沼、河川の下流域といった生息場所は同じです。
同省は2006年、攻撃性の強い「カダヤシ」が、在来種の「メダカ」を駆逐するなど生態系を破壊する恐れがあるとして、「特定外来生物」と指定しています。外来種被害防止法は、許可なくペットとして飼育した個人に対し、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科すと定めています。