1897(明治30)年の7月7日、1895(明治28)年12月27日に設立された「上野鉄道」(1964(昭和39)年5月11日「上信電鉄」に改称)に、ちょっとガラの悪そうな駅が誕生しています。群馬県富岡市南蛇井にある「なんじゃい(南蛇井)」駅です。
「南蛇井」という地名の由来について。遥か古い時代、土着していたアイヌ民族の「ナサイ」(川の幅が広いところ)というアイヌ語が語源という説があります。ナサイが古墳時代~中央集権国家成立の頃には「那射(ナサ)郷」となり、更に転じて「ナンジャイ」となり、それに「南蛇井」という漢字をあてたとも言われています。
一方で、周辺の井戸から大きな蛇が出てきたことに由来する…という説もあるようです。
ちなみに富岡市は、 1872年(明治5年)に日本で最初の官営の製糸工場、「富岡製糸場」がこの地で創業しています。日本の近代化だけでなく、絹産業の技術革新・交流などにも大きく貢献した工場であり、敷地を含む全体が国の史跡に、初期の建造物群が国宝および重要文化財に指定されています。また、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として、2014年6月21日の第38回世界遺産委員会(ドーハ)で正式登録されています。
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