<山下清>@亀甲墓のペン画
12月
9日
1960年に来沖した際は、那覇市内で山下清展が開催され、11日間滞在しました。当時の琉球新報によると、首里にあった博物館や料亭など各地を訪れています。
<山下>は生前多くのペン画やちぎり絵を残しており、沖縄滞在中もスケッチをしたと思われますが、<松岡>さんが知る沖縄をモチーフにした作品は、守礼門のペン画とちぎり絵だけといいます。
風光明媚(めいび)な観光地などではなく、墓を題材にしている点に感銘を受けたとし「亀甲墓の由来(母親の子宮をモチーフにしていること)を聞いて、母親への思いがあったのではないかとすいそくされます。
亀甲墓のペン画は色紙に書かれており、右上に「那覇の墓 山下清」と直筆で書かれています。印鑑の押印がないことから、頒布用ではなく、純粋に亀甲墓に関心があってスケッチしたものではないかと<松岡>さんは推測しています。