神戸残像(98)閉店「味彩館 Sugahara」長田区菅原通4丁5-1目
7月
10日
菅原市場は1920(大正9)年5月にできた市場です。焼失前は37店が並び、にぎわっていました。震災後の仮設店舗は復興の象徴として映画『男はつらいよ 寅次郎紅の花』のロケ地にもなっています。建物前にあった「男はつらいよ」ロケの記念碑は近くの公園に移設されます。
震災後、精肉、塩干物、鮮魚、鶏肉、青果の5店が共同出資し、跡地に2000(平成12)年11月に「味彩館(あじさいかん)Sugahara」を開店しましたたが、店主の高齢化や後継者不足、近隣への大型スーパー進出などの影響で、昨年9月に営業をやめていました。
新たな小売業者誘致による再出発を模索してきていましたが、出店計画が相次いで頓挫し、区切りをつけたようです。土地は大阪市内の電機メーカーに売却し、唯一営業を続けていた<安田>氏の精肉店は移転します。