『はなたちばな亭恋空事』澤見彰(角川文庫)
7月
24日
大師匠の父<杢兵衛>は床に臥せっており、母<お咲>は、家を出て行っておりません。
「橘屋」の手代<金一>は<お久>と幼馴染で同い年、ある日彼は両国橋で、狸が化けた白色で目の周りに黒い模様が入る子犬を見つけ、<お久>のもとに届け<クマ>と名付けられます。
そんな「たちばな堂」の<お久>や<金一>を中心として起こる奇怪な事件を、落語調の軽快な語り口で楽しめる一冊でした。
続巻が続くようで、母<お咲>の謎や狸である<クマ>の真相、<お久>と<金一>のその後が気になるシリーズになりそうです。