収められているのは11わの短篇で、大上段に構えたものではなく、どこにでもある日常生活をとらえて、著者のするどい目線で切り込む作品が詰め込まれています。
どの作品も特別なドラマが展開されているわけではありませんが、登場する人物たちの立ち居振る舞いや台詞に、妙に「にやり」と苦笑いが出てしまいます。
特に『パパイヤと五家宝』の笑える結末には、してやられたという感があり、してやったりとした著者の顔が浮かんでしまいます。
さりげない日常生活に浮かび上がる出来事を、ていねいな文章で綴られ、小気味よい読後感が残る一冊でした。
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