今年は元銀行員の<池井戸潤>のドラマの主人公<半沢直樹>の「倍返しだ!」というセリフが流行りましたが、 『かばん屋の相続』 など、地域に密着した銀行員の心情がよく表れている作品だとおもいます。
今回の『激情次長』の著者も、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に大学卒業と同時に入行、1997年に起きた460億円もの資金提供の<総会屋事件>のときには、広報部次長として活躍した経歴の持ち主です。
自らの20年に渡る銀行員としての自伝的要素の短篇が9話、連作として書かれており、最後はやはり<総会屋事件>に絡んで幕を閉じています。
一人の銀行員として、銀行とはどうあるべきかという信念が随所に現れ、時には涙して上司に訴える熱血漢であり、社会に対する矜持を持ち続けた主人公<上杉健>のさわやかさが光る一冊でした。
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投稿日 2013-12-02 07:45
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2013-12-02 17:17
ワオ!と言っているユーザー