今日は、日本の安田女子大学の皆さんが来られた際に、AIのこれからについてお話しする機会がありました。AIは今後さらに進化し、AIと連携したロボットが多くのことを担う時代が訪れようとしています。では、そのような時代において「人間に残される仕事」とは一体何でしょうか。
もし、いま皆さんが取り組んでいる仕事がAIでもできることだとしたら、その仕事は近い将来、さまざまな分野で姿を消していくかもしれません。人間がそこに存在しなければならない理由を考えなければならないのです。AIを動かすために人間が必要だとしても、それは一時的なもので、やがては不要になる可能性があります。
それでも、いつまでも残るであろう仕事があります。例えば、介護や育児といった「人の心や体に寄り添う仕事」は、AIには代替できない部分があるでしょう。また教育の分野でも、数学のような明確な答えがある教科はAIが担えるかもしれませんが、倫理や宗教といった価値観や人間性に関わる部分は、引き続き人間の役割が求められると思います。
AIに置き換えられる仕事はこれからもどんどん増えていくでしょう。しかし、人と人との関わりや、人間の感情に寄り添う領域には、人間ならではの価値が残るはずです。
皆さんは、10年後、20年後にどんな仕事が残っていると思いますか?