企業には、自分が原因であろうと、なかろうと色々な危機が訪れます。最近最も大きな危機・不祥事はフォルクスワーゲングループのディーゼル車の排ガス規制のソフトウェアによるくぐり抜け問題ではないでしょうか。 今日、会社の近くの中古車屋さんで 2015年の AUDI A8L TDI (Turbo Diesel) を試乗してきました。もちろん AUDI では TDI は中古でも販売していないので、AUDI の正規ディーラーではありません。この排ガスの問題が原因なのでしょうか、納車されてたった1年のこの車が、新車時の 2/3 の価格で売りに出ていました。これは安いのですが、今後この車がワシントン州の車検を通るという保証がありません。また、これに乗ることによる周囲からの批判も考えられます。(あまりそういうのは気にならないのですが、不要な批判は受けるべきではないです。) ディーゼルエンジンは、ドイツで生まれたエンジンで、ドイツの企業にとってはプライドを持ったエンジンです。これがフォルクスワーゲンの自社の行動が原因で多きな危機に直面しています。クリーンディーゼルを売りにしていただけに、今回のブランドダメージは大きです。これまでのところ、フォルクスワーゲンは大きな批判やインターネット上で炎上をおこすことなく、米国でブランドイメージを大きく壊すことなくここまで来ています。今の状況から考えると、上出来ではないでしょうか。 私もこの排ガスの問題がなければこれは欲しい車です。大きさも好きですし、ディーゼルの燃費は素晴らしいですから。