「1ドル=157円60銭~157円61銭」(5月12日)
5月
12日
12日の東京外国為替市場で、円相場は3営業日続落でした。17時時点では前日の同時点に比べ40銭の円安・ドル高の「1ドル=157円51〜52銭」で推移しています。米国とイランの戦闘終結に向けた交渉への進展が見込めず、米原油先物相場が上昇基調にあります。エネルギーの大半を輸入に頼る日本の貿易収支の悪化を懸念して円売り・ドル買いが優勢でした。
10日、<トランプ米大統領>は戦闘終結に向けた米国の提案に対するイランの回答について「全く受け入れられない」と拒否する姿勢を示しました。11日にはイランとの停戦は「信じられないほど壊れやすい状態だ」と述べています。日本時間12日の取引でニューヨーク原油先物相場は一時「1バレル=100ドル台」まで上昇し、円相場の重荷となりました。
12日、<ベッセント米財務長官>は<片山さつき財務相>と<高市早苗首相>と相次ぎ会談しました。<高市早苗首相>と会談後、同氏は記者団に対して為替に関しては「過度な変動は望ましくない」とし、これからも「(日本の)財務省と緊密に連携」すると述べています。日本の金融政策について<植田和男日銀総裁>が「日銀の金融政策を非常に成功したものに導くと信じている」と述べたほか、首相に対して特段要望した事項はないとの姿勢を示しています。
<ベッセント米財務長官>から円相場について踏み込んだ発言がなかったため、円安是正の思惑から積み上がった円買い・ドル売りの持ち高解消が進んでいます。
一方で円相場は14時55分すぎに「1ドル=156円74銭」近辺まで急騰する場面がありました。直前まで「1ドル=157円75銭」近辺にあり、数分間で1円ほど急速に円高・ドル安が進んでいます。市場では、介入の前段階であるレート・チェックの実施や円買い介入の見方が広がりましたが、投機筋主導の仕掛け的な円買いが入っただけの可能性とみられ、円相場はすぐに下落に転じています。








田中 久史
kito