“旅先で見たかった花”《襍感・/・点描‘18-61》

アズマヤマアザミ(東山薊) キク科(Asteraceae)
学名:Cirsium microspicatum Nakai
花色は、個体によって微妙に異なっていた!?!

アズマヤマアザミ(東山薊);
山地の沢沿いの林の縁や林内に生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
九州や四国に分布するヤマアザミに対し、関東地方に多いことからその名が付いた。
三河地方のものは葉が浅裂~中裂のものが多く茎や葉裏に白色の軟毛がある。
茎は、直立~斜上し下部で枝分かれが少なく中部以上で分枝、枝は上向きに鋭角的に伸びる。
根生葉は花期にはない。茎葉は、楕円形~広倒卵形、先が鋭く尖り、長い刺がある。
葉の基部は茎を抱かない。
花は、小さな花が密生する頭花(筒状の小さな花が密生していて一つの花に見える)。
茎の先に1~3個上向きにつく。花の下に筒状の総苞(花を包むつぼみのような部分)がつく。
花が枝先に単生するものもあり、下向きに咲くものも見られる。在来種(日本固有種)である。
同種にネバリアズマヤマアザミがあり東北、北陸、近畿地方に分布し、総苞が著しく粘る。
更には、スズカアザミが三河地方で普通に見られる。
草丈が低く、頭花はよく分枝し枝先に点頭、総苞が筒形~鐘形、クモ毛が少なく腺体があって粘る。 
基準産地は、静岡県・伊豆、湯ヶ島に良く観られた(最近の状況はわからない)。
常緑樹林や夏緑樹林の林縁に生え,山麓部で大群落が見られる。また、他の種と交雑しやすい。
「2018・10・15泉の森」

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《時節感慨・・呟記・・“今年も探しに行けなかった!?!”》
親の残した資料・記録を基に散策を続けているが、伊豆半島は、残存してる花が多い。
アズマヤマアザミもその一つである。そんな花を今年も探すことが出来なかった。
所が、身近な里山にもあることがわかった。見過していた。
注意深く観て回らねばって反省する。まずは、足元をしっかりと観なければ!?!
今回、伊豆半島へ行く所要があって、下調べしていたから気付いたのであった。




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“伊豆半島の植物探し!?!”《襍感・/・点描‘18-60》

イズカニコウモリ (伊豆蟹蝙蝠) キク科:(Asteraceae/Compositae)
学名:Cacalia amagiensis

イズカニコウモリ (伊豆蟹蝙蝠);
イズカニコウモリは、伊豆半島、主に天城山脈で見られる固有種。山地の林下などに生える多年草。
カニコウモリは亜高山帯でふつうに見られるが、イズカニコウモリは低地の林床に群生している。
系統的にイズカニコウモリは、カニコウモリよりもヤマタイミンガサに近異様である。
茎高は、40~60cm。葉は普通2枚(カニコウモリは3枚)でフキの様な葉で大きく丸みがある。
頭上花は、蟹蝙蝠と異り直立、円錐花序で多数付く。小花は4~5個、白色。総苞片は5個。
花期は9~10月。天城山の与一坂周辺、猫越峠峠や万三郎岳、伊東市八幡野で観られる。

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《時節感慨・・呟記・・“今年も探しに行けなかった!?!”》
朝晩の寒暖の差が大きいと感じる今日この頃だが、昼間の散策には、程よい気候だ。
毎年、今年こそは探したい、と思う花々があるが、タイミングが合わず時間が取れない。
今年こそとおもっていたが、近くまで行けたのだが時間的に辿りつけなかった。
唯、地元??の方だと思うがブログに書かれておられるので、来年こそは拝みに参りたい。



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“里山の美草”《襍感・/・点描‘18-59》

マヤラン(摩耶蘭) ラン科(Asparagaceae)
学名:Cymbidium macrorhizon(C.nipponicum)

ヤブラン(薮蘭) キジカクシ科(Asparagaceae)
学名:Liriope muscari (Decne.) L.H.Bailey
Liriope platyphylla F.T.Wang et Ts.Tang

マヤラン(摩耶蘭);
摩耶蘭は、ブログルで幾度となく綴った。絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている花。
我が家周辺では、白花(薄緑色一色)種のサガミランは、見ていない。
泉の森のマヤランは、茎数が年々増えているが近くで見たギンリョウソウが消えてしまった。
同様な、胞子によって繁殖する腐生植物なのに。植物の生育環境は、微妙かつ繊細だ。
地下茎で地面に潜っており花の時期だけ地上に花茎を伸し花を咲かせるのにである。
腐生植物の生育場所は、表土を踏み固めてはいけない。群落地は、他人に知らせないでいる。
表土近くから見上げるとバレリーナのようだ。マヤランについては、ここにあります。

ヤブラン(薮蘭);
藪や林の中に自生するが、古くから園芸用としてよく見かける。
一つ一つは小さな花を咲かせ、蜜を出す(今回は花の説明はなし)。
今の時期に緑色の実(種子)、暑さが長かったせいだろうか???
果実はさく果だが、果皮が薄くて脱落し、種子がむきだしになって成熟する。
「大和市泉の森 2018/9/29」

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《時節感慨・・呟記・・“秘密基地(子供の頃の遊び場)を思い出す!?!”》
早、10月、過ごしやすい気候になったが、今年はやたらと台風が気になる。
各地で、配電(停電)が止まったり、交通機関が混乱したり、新たな問題が浮上している。
最近のTVや報道機関は、批判ばかりで取材に基づく検討・提言が少ないように感じる。
政治の世界でも悪い意味での2極化、只々、反対の為の反対的対応に見えるのは僕だけか??
“偏向”とか“バランス”って何を基準にしたら良いか惑う。


10月5日は、北朝鮮に拉致されてる 横田めぐみ さんの54歳の誕生日。
産経新聞に母の早紀江さん(82)が思いを寄稿していた。
横田めぐみさんだけではない、拉致されている人々全員の帰還、一日も早く実現してほしい。
国家間の政治・外交交渉の前に“基本的人権”“個人の尊厳”“生存権”の問題だ。
人権・人権と申される日本の政治家、一丸となって救出手段を何故に検討しないのか??
国益的駆け引きの問題では断じてない、と冷静に且つ国民の総意として大々的に報道すべき!
虚しい、などといっていられない事だ。NHKって国民から法律で受信料を徴収している。
公共放送として、国民に代わって拉致問題を徹底的に検証報道してもおかしくあるまい。
つまりは、国際放送を通して異国に実情を発信しても良いのではないか!!
公共放送は、民放と同様な報道などいらない。事実に基づいた発信を国内外に大きく発信すべきだ。
NHKの「政治的公平」「対立する論点の多角的明確化」など余り見られないと感じる。
受信料収入にあぐらを書いているとしか思えない。365日、毎日拉致関連の発信をすべきだ。
◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの母、早紀江さんの寄稿文(サンケイweb版より転載)。
めぐみちゃん、こんにちは。
誕生日を迎え、あれほど小さくて、あどけなかったあなたが、54歳になります。
一刻の重みを強く感じながら、途方もない思いに襲われます。
お父さんは今日も、写真の中でほほえむめぐみちゃんの姿に元気をもらいながら、
一生懸命、リハビリに励んでいます。
お母さんも元気な姿であなたを抱きしめるため、日々前を向いて救出を願い続けています。
あなたが北朝鮮に連れ去られ、姿を消してから、すでに41年も誕生日を重ねてしまいました。
「おめでとう」と、素直に伝える気持ちにはなれません。
これほど長く、助けてあげられなくて、本当にごめんね。
生まれたあなたを初めて抱き上げたときのことを、お母さんははっきりと覚えています。
生命力に満ちあふれた「ズシリ」と重たい感触でした。
黒い髪の毛が立派な、かわいらしい女の子を授かり、お父さんもうれしくて、うれしくて仕方がありませんでした。
あなたは花や自然が大好きで、元気に走り回っていました。
そして芯が強く、頑張り屋でした。家族皆で正月やクリスマスを祝い、いろいろな場所に旅行に行きましたね。
家族の輪の中心には、いつも明るいあなたの姿がありました。
「私は自分のことをすべて、お母さんに話しているんだよ」。
笑顔で寄り添い、そんな言葉をかけてくれてから間もなくあなたはいなくなりました。
お父さんとお母さん。そして、あなたがかわいがっていた弟の拓也、哲也と一緒に楽しく誕生日を祝う。
そんな普通の日常がどれほど尊く、ありがたいものか。身にしみて感じます。
今、あなたはどんな姿になっているのでしょうか。
私たちにとって、めぐみは13歳の女の子の姿で止まったままです。
だから、どうしても、すてきな大人になっためぐみを思い描くことができないのです。
けれども、家族は皆、明るく、強く、元気だったあなたを知っています。
この瞬間も助けを待ちながら、懸命に生き抜いているめぐみちゃんを思い、
拉致被害者全員の救出を訴え続けています。日本国のたくさんの国民の方々も、力を尽くしています。
日本は、拉致という非道な国家犯罪を必ず解決し、未来への明るい道筋を切り開けるはずです。
めぐみちゃん。あなたを必ず助け出します。
長い闘いになりましたが、希望を強く持ってもう少し、待っていてね。
◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
ことばを、もてません。 拉致被害者家族のみなさん、がんばって。。。





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“庭の雑草”《襍感・/・点描‘18-58》

オニタビラコ(鬼田平子) キク科(Asteraceae)
学名:Youngia japonica (L.) DC.
Crepis japonica (L.) Benth.

オニタビラコ(鬼田平子) ;
タビラコより大型の意味でオニ(鬼)と名付く。空き地、道路わきなど等に生育する。
痩せ地では10cm程度の背丈だが、環境が良い場所では1mの高さにまで成長する。
学名は、japonicaだが分布域は広く東南アジアやオーストラリアにも自生してる。
花茎は太く直立し紫色を帯び、切ると白い乳液がでてくる。茎、葉は軟毛で覆われている。
根生葉はロゼット状で頂裂片は三角状卵形で先は丸い。下部の葉は根生葉に比べ、先がとがる。
茎の上部の葉は少なく、小型で少し褐紫色を帯びることが多い。
茎の先に直径7~8mmの黄色の頭花を散房状に多数つける。総苞は、円筒形。
花は複散房花序につき舌状花は黄色。タンポポ亜科に属し舌状花の先が5裂する。
最近の研究では、オニタビラコは、アカオニタビラコ(2年草)とアオオニタビラコ(多年草)と分ける。
アカオニタビラコは直立する花茎が1本で太く茎や葉が紫色を帯び上部の茎葉は小さく花期が4~5月。
アオオニタビラコは花茎や葉があまり紫色を帯びることがなく、多数、基部で枝分かれする。
類似のコオニタビラコは全体に小形で、毛がほとんどなく頭花がやや大きく冠毛がなく、2個の角がある。
 
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《時節感慨・・呟記・・“雑草!?!”》
雑草と云われ、人間の都合で排除される植物。だがその強さには驚く。
茎が出てくると刈り取られてしまい、花までなかなか見ない。
刈り取ってみても翌年には、元気に茎を出す。
庭を野放図にして5年ほどになるが、植物(雑草か!)の個性が見て取れる。
規則正しく毎年同じ所に咲く花、行儀の悪い花、ツル性植物は、自由奔放だ。
人間の都合・勝手で、邪魔物扱いで抹殺してるのである。
排除するのではなく、上手く共存出来るように整えられまいか!?!って思う。
個々の花々は、それぞれに綺麗に咲き誇る。形・大きさ・場所・季節と多様に。
植物生態学からみて、“人間活動で大きく撹乱された土地に自然に発生・生育する植物”
こんな定義で雑草を位置づけてもいるが、生活環境と植物のせめぎあい!!
やはり人間は、弱い立場、と痛感する。生かされているって思う日々である。
こだわり、つっぱって!! 小さな花・野草と語りながらおもう。秋だ。


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“秋彼岸過ぎ瓔珞草”《襍感・/・点描‘18-57》

シュウカイドウ(秋海棠) シュウカイドウ科(Begoniaceae)
学名:Begonia grandis Dryand.
Begonia evansiana Andr.
別名:ヨウラクソウ(瓔珞草)

シュウカイドウ(秋海棠);
中国原産で古くから園芸用庭花として多用されているが、各地で野生化し自生している。
花がカイドウ似、秋に花を咲かせる事で名前が付いた。和菓子のような花弁や蕊。
全体多肉質でみずみずしい。茎はしばしば赤味を帯び、よく分岐して直立する。
葉は偏心形でやや肉質の毛がまばらにあり、縁には鋸歯があって、長い柄で互生する。
茎の頂に分岐した花序を出し、淡紅色の雌雄別の花を多数つける(日本帰化植物写真図鑑)。
世界では、アフリカに約150種、中央~南アメリカに600種以上、アジアに600種以上がある。
中国では、全草・塊茎を薬用にする。

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《時節感慨・・呟記・・“時雨月”》
自然界の凄さ、強さ、には驚かされる。洪水によって植物が移動する。
その繰り返しで植物相は、場所を移動し成り立ち形成されているやに見える!?!
今年も日本列島に台風が、度々上陸、通過していった。
先の台風24号(チャーミー)は、首都圏を通過、物的被害や交通機関も乱れた。
それでも庭の人目につかない所で“瓔珞草”の名に相応しい花が顔を見せてくれた。
そこは、植木鉢等、用具を置いてる所だ。花は、華麗だが場所は、似つかわしくない。
それでも花自体は、なんと清楚なことか。未整備状態で花に失礼、己を恥じる所だが。
「共存共栄」で成り立つ、負の部分のみが強調する人間は、なんと後ろ向きか!!
こんな場所でも、良く立ち寄ってくれる黒猫チャン、辺りで昼寝を良くしている。
先週1週間、姿を見せなかった。ところが台風が去ったら、いつの間にか寝ていた。
のどかな光景、半のらちゃんか?一歩、我が家に入れば安全と思っているのか?
好き勝手に頃良い場所をみつけ休んでいる。眼光尖くこちらをみるのだが^^)。。。!
微妙な眼の表情で、なんとなく状況が分るようになった。来訪しないと心配な存在だ。

のんきに生活しているが、又々、台風が列島に向かって来るようだ。
そんな台風、一般的にはxx号、と数字で云われているが、名前がある事に気付いた^^)。
ハリケーンは、人名で呼ばれるのが一般的のようだが、台風にも名前があった。
「台風の番号の付け方と命名の方法」これは、勝手に付けられているのではない!!
北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間で組織されている。
台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)と称し平成12年(2000年)に作られた由。
設立当初からの加盟国及び地域;中国・香港・日本・ラオス・フィリピン・韓国・タイ。
以後カンボジア・マレーシア・ベトナム・マカオ・北朝鮮・シンガポール・アメリカ合衆国が加盟。
平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」名が最初に命名された。
加盟国で用意された140個の名前を順番に用い一巡すると再び「ダムレイ」から始まる。
仔細はさておき、台風名は繰り返されるが、大災害をもたらした台風などは、以後欠番になる。
台風委員会加盟国からの要請を受けて、その名前を以後の台風に使用しないように変更する。
気象機関のことではあるが近隣諸国での共存共栄、協議は不可欠だろう。
弱肉強食であってはいけない。独裁国家に如何に対峙するか、外交政治の場で正念場だ。
100年前頃、人種問題を問うた。今は、独裁強国を問う!!
やはり日本は、和の国だと思う、否、確信する。新内閣、頑張ってほしい。
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“秋彼岸頃の黄色い花”《襍感・/・点描‘18-56》

マーガレットコスモス    キク科:Asteraceae (Compositae)
学名:Euryops chrysanthemoides(Gamolepis chrysanthemoides)
Steirodiscus euryopoides
別名: ユリオプス、イエローエンジェル、ガモレピス

マーガレットコスモスは、南アフリカに自生する常緑性の亜低木。
フランスギクとキバナコスモスが合わさった名前が付けられている。
夏から秋に開花。暑さにも、寒さにも強い。森林の端等でよく見かける。
茂み(bush)を好む??英語圏ではアフリカン・ブッシュ・デイジーと呼ばれる。
花期になると茎の頂部の葉の付け根から、長い花茎を伸ばし、
花径3~4㎝程の花を一斉に咲かせ、そして枯れるを花期の間繰り返す。
よく似た花にユリオプスデージーがあるが、葉色(態)で見分けることが出来る。
ユリオプスデージーは葉に細かい毛が密集していて白味がかって見える。
対してマーガレットコスモスの葉は、毛がなく緑葉。

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《時節感慨・・呟記・・“秋分の日”》
秋の彼岸(秋彼岸または後の彼岸と言う)に先祖の霊を敬い墓参りをする。
僕には、墓参りよりも、ぼた餅、団子、海苔巻き、いなり寿司を食す日であった。
祖先を敬い仏壇に供え、それを食す事で安寧を頂く、って思ってきた。
彼岸とは、仏教用語。梵語(ぼんご)の波羅蜜多(はらみつた)を漢訳したもの。
「到彼岸(とうひがん)」のことだ。
煩悩に満ちた世界「此岸(しがん)この世」から解脱した悟りの世界(「彼岸」あの世)へ。
極楽浄土、亡くなった先祖たちの霊が住む世界を「彼岸」と考え「彼岸の墓参り」。
又、真西に沈む日(秋分の日)、夕日が極楽浄土への道「白道(びゃくどう)」、
仏の示してくれたこの白道を信じて進めば必ず極楽浄土に至ると言う信仰である。
仏教では、「中道」の精神を昼夜を二分する、この点で春分の日・秋分の日とされる。
秋分の日を「自然をたたえ、生物をいつくしむ」と「祖先をうやまい、無くなった人々をしのぶ」、
戦前は、「秋季皇霊祭」という祭日だった。皇室内の「もと仏式行事」が神事化した祭日。
この季節、収穫の時期、作物を育てる太陽と自分たちを守る祖先神への信仰等々、
収穫に感謝して供え物をしたことが原型なのか。梵語の[bhukta (飯)]+[mridu(柔らかい)]が、
「ぼた+もち」となって定着したのだと言われている。
ぼた餅は「牡丹餅」、おはぎは「御萩」。これで春・秋なのか??
近在の和菓子屋さんで、大判大のぼたもちを作られていた。
その和菓子屋さん、しばらく前に閉店してしまった。お彼岸になると食べたくなる。
秋も深まりつつある。自然界は、正直だ。人間界もかくありたい、と思う昨今である。

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“秋を呼ぶ草”《襍感・/・点描‘18-55》

チカラシバ(力芝) イネ科(Poaceae/Gramineae)
学名:Pennisetum alopecuroides (L.) Spreng.

この草、秋晴れが似合うと思うのだが・・・力強い !!
柔らかくも見える。だが、近寄ってみると花穂は、繊細で迫力がある。

チカラシバ(力芝) ;
秋口に良く見かける野草。根が強く張り、茎も丈夫で簡単には手で引き抜けない。
チカラシバの名前由来。雨露に光る光景は、結構みごたえがある。
葉は、線形で葉鞘は平たい。葉鞘口部に長毛があり葉舌は、発達せず細い毛の列となる。
茎は枝分かれしない。花穂は円柱形で直立し暗紫色。剛毛に包まれた小穂は披針形。

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《時節感慨・・呟記・・》
“暑い・・熱い初祝月”と思ったら、ここ数日、急に気温がさがった。
秋の長雨になってしまうのか! やはり季節感・・・ありと思う。

今夏の暑さといったら半端ではなかった。以前、アフリカ大陸で遭遇した暑さ程に!!
おかげで自宅から出る気にならず、読書三昧、国の基本法をも考える時間を持てた。
戦後の生活向上、安全保障問題の推移を肌で感じてきた老人の庶民感覚的憲法問題、
我が子に伝えておきたい事、僕自身が旅して感じた事等をメモしておきたい、と。
日本人としての『誇り』、東南アジアを旅した時の経験をメモしておきたい。
而して現行憲法の内容もさることながら、現行憲法が充分な検討なくして施行されたこと。
戦後70年も経って、今の時代にふさわしいか否かを検討することがいけないことか??
外交、安全保障は、机上の空論であってよいか、と心底危惧するのだ。
現行憲法が、たかだか1ヶ月足らずで編纂された事を理解してる国民がどれ程居るか??
何故に、今、憲法問題が俎上に上がっているかを、政府は国民に丁寧に説明すべきだ。
更に思うは、公共放送(NHK)の存在。国民から強制的に受信料を取っている。
国営放送ではなくとも、思想信条的には中立であり報道的には国民に公平に寄与すべきだ。
何ゆえの受信料か、これこそ法令自体を検討すべき問題ではなかろうか!?!
放送法に基づいて設立された放送事業を行う特殊法人だが、放送法自体を検討すべきだ。

食欲の秋、読書の秋。。。脳の退化を如何に遅らせるか!!愚考であっても思考を持ちたい。

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“秋を呼ぶ花”《襍感・/・点描‘18-54》

クズ(葛)  マメ科(Fabaceae)
学名:Pueraria lobata (Willd.) Ohwi
Pueraria montana (Lour.) Merr. var. lobata (Willd.) Maesen et S.M.Almeida ex Sanjappa et Predeep

クズ(葛);
葛湯や葛粉として、根は葛根湯として薬用に用いられている。
蔓で繁殖し、都会でも空き地やフェンスで良く見かける。
秋に赤紫の花を付けるが、一般的には邪魔物あつかい。
が、褐色に変る直前の黄色の葉は、けっこう見ごたえがある。
一面ジャングルのように生い茂るクズは、秋の七草の一つ。
地下茎に吉野葛の原料としても利用されるデンプンを蓄えている。
大きな葉で茂っているやに見えるが、3小葉、葉裏は、白毛が密生する。
葉表の毛の量は個体差があり、ほとんど無いものも見られる。
茎は長く伸び太くなると木質化、茎には褐色の開出毛が密生する。
花は、葉脇から上に伸ばした総状花序に密生してつく。
葛は、扁平で小さな種子、日本固有の在来種で日本全土に見える。
根からとった澱粉が葛粉、大和の国、栖(くず)が葛粉の山地が和名由来。
クズに似た花にクズを小型にしたようなコマツナギ(駒繋ぎ)がある。

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《時節感慨・・呟記・・》
“熱い初祝月、心に響くプロテニス女子の優勝、これ凄い。「無」という言葉を思う”
旧暦時代の9月(秋)、季節語に「初祝月」とあるがなんとなく今に似合っている。

無心になるって、とてつもなく難しいことだが、鍛錬・修練の先に在ることか!!
特別な、固有の実力(能力か)、天性なのかもしれないが努力の賜物だろう。
凡人が言えることではないが、立ち振舞、精神力がより強固になったと感じる。
この“大坂なおみ”という選手に大和撫子的感性、淑やかで優しい心を観た。
挑戦者でありながら、冷静さを失わず、而して負けん気、闘争本能が実に素晴らしかった。、
今の若者に“威風堂々”というか、清々しさ、を感じる。立派だ。

全米オープン大会会場のニューヨーク、2001年9月11日に同時多発テロ事件が起こった。
あの時の衝撃は、言葉にならない。同様、今夏の自然災害も絶句の思い。合掌あるのみ。

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“残暑⇔激震”《襍感・/・点描‘18-53》

クコ(枸杞) ナス科(Solanaceae)
学名:Lycium chinense Mill.


“残暑の頃、またまた地震災害が。。。北海道の皆さんお見舞い申し上げます”

クコ(枸杞);
日当たりのよい原野、海岸、川辺の土手、林縁、道ばたなどに多い。
高さ1~2mになる。茎は細く下部で分枝し斜上する。
葉腋や枝先に刺がある。葉は互生し短い枝の先に群生し束生状につく。
葉身は、楕円形~披針形。ふちは全縁。両面とも無毛。
短枝の葉腋に淡紫色の花が1~3個つく。花冠は漏斗状で、上部は5裂する。
花の色は、茶色に変わる。萼は鐘形で、上部はふつう5裂する。
実は枸杞子(くこし)、根の皮は地骨皮(じこっぴ)、葉は枸杞葉(くこよう)
それぞれが生薬になる。クコの実は、クコ茶やクコ酒としても使われている。
落葉低木で、ウルフベリー、ゴジベリーとも呼ばれている。
3~4月の若葉も山菜として好まれている。

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《時節感慨・・呟記・・》
親族の住む北の大地が今、災害によって大混乱している。言葉も無い。
幾度となく地震災害地をみてきたが、復興に対する尽力、人の力には頭がさがる。
日本列島は、地震・台風、避けられない地生である。それ故、自然への対峙が大切だ。
人工物は、出来てしまって・・・それで終わりではないだろう。
事後で、見過ごしてしまった等の検証・再処置を忘れた結果が、見え隠れする。
前を見ることは必用だ。しかし、過去の検証は、もっと真摯にやらなければ。。。。!

己の過去にしても同じように反省しないといけないのだが、好い事しか思い出さない。
何気なしに過去のメモを整理していた。くだらないことしか残していない、、、!
そんなメモの中に20年前頃にメモッた、「憲法問題を思う」ものが出てきた。
今問題になっていることがしるしてあった。シンガーのNさんのライブに併せて。
末端からいづる諸問題に照らしてみる、而して日本の伝統を基に未来を考える。
現行憲法に日本的感覚が反映されてるか否か、甚だ疑問に思う???
己の言動、行動にして然り。物事の本質を真摯に観て行動しているか!?!
生き様を、自分の歩みを振り返ってみたい。なんて思うきょうこのごろ。
若い頃、心にしみた詩-林 芙美子-作の一節を思い出す。

山の上の、天にもとゞきさうな、小川で生まれた魚、
この魚は、あらゆる冒険を冒して海の底に北斗星を、探すのだと、生涯を激しい漂白で送る。
だが、やがてこの小魚は、海辺近い町で、一つの缶詰になってしまった。

体験で掘り出そう。知恵などでは解りっこない結論のでないこと。でも本質は見つけたい。
最近の己は、なんとも頂けないが、良き時代に生き、ラッキーだ。


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“残夏・野草”《襍感・/・点描‘18-52》

ナツエビネ(夏海老根) ラン科(Orchidaceae)
学名:Calanthe reflexa
Calanthe puberula Lindl. var. puberula
拡大すると、踊っているように見える!!

《時節感慨・・呟記・・》
“この度の台風、被害があったかもしれないブログルの皆さん、お見舞い申し上げます”


ナツエビネ(夏海老根);未だ暑さ厳しい環境の里山。
落葉樹林の湿った林床に、白地に薄紫のガク片を見せる「夏海老根」。
ちょっと涼しげ、優美で気品ある花姿を見せるが、絶滅危惧Ⅱ類 (VU)と減少している。
ラン科特有な姿で、葉は3~5枚で長楕円形、長さ10~30cm、幅3~6cmで先は尖る。
表面は少し白みを帯びた緑色で、縦皺が多い。花茎は基部の葉腋より出て高さ20-40cm。
花は薄い淡紫色で10~20個総状にまばらにつく。花穂は蕾の時は、下を向いている。
萼片は長さ1.3~1.8cm、卵形で先が尖り、花時には3枚がそり返った姿。
側花弁は細く弓状に曲がり唇弁は基部で深く3裂し、距はない。
側裂片は腎形、中裂片は大きく、縁は細かい波状になって尖る。

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台風21号(チェービー)は、豪雨より強風・突風の被害が甚大だった。
更には、近代的な整備を施していたはずの空港が、弱点を見せてしまった。
早急な検討、改善処置を望みたい。それにしても強風に対する防護策が脆弱で驚きである。

台風が、上陸したとの報道を聞きながら“お米”は大丈夫かって思った(勝手なことだが)。
長いことお米の産地を訪れていないが、里山の稲田を見ていて“稲叢”を思うことがある。
以前は、水田の畦道にハンノキが並木の様に並んでいた、と記憶している。
そのはんのきの幹を芯棒にして稲束を積み上げてあった光景を思い出すのだ。
ハンノキ(榛の木)の由来は、開墾の意の古語「墾(はり)」が古名「ハリノキ」となった。
この樹は、水湿低地に生え、田の畦に植え稲木(稲を干すための竿を掛ける木)とされる。
根に根粒菌を持ち、肥料木としても有用であるのだが、稲田周辺ではあまり見かけない。
西欧の神話に「妖精の国への道」などと云うものもあり、ハンノキがよく登場する。
4月の守護樹で、勇気・慈愛・寛容を表すとされ、農耕民族では、肥料木と大切にした。
“稲叢”は、風土の自然に根ざした伝統と見て取れる。こんな姿、今でも見れるか??
#ブログ #植物

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