《時節・_・襍感⇔自生紫陽花探し(1)“形と色”》
愈々、紫陽花探しを始める。ここ3年は拝んでいない花達、どんな姿を見せてくれるだろう!!
期待に胸膨らませて南伊豆町へ、マーガレットラインの沿道では、植栽された紫陽花が見え始めた。
松崎町(国道136号線)から県道16号線に入る信号まで10数キロ間は、信号が2箇所しかない。
南伊豆周辺は、夏の避暑・休暇保養地、平日ではあったが車の往来は少ない。
16号線に入ると自生と思しき紫陽花が見え始め、目的の中木・小城隧道入り口で車を止めた。
数年振りだが、以前にましての健気な姿に感動、當に自然景観ではあるまいか!!
中木の先、愛逢(アイアイ)岬から見る海岸線、ジオパーク景観(柱状節理)だ。
(中木地区にあるヒリゾ浜は、本格的なシュノーケリングビーチでも有名に由)
そこから宿泊地の弓ヶ浜迄、走雲峡入り口周辺等を確認しながら宿泊地の弓ヶ浜に到着。
※走雲峡ライン※
南伊豆町石廊崎海岸地区大瀬から山間地の加納(国道136号線)に至る道。
走雲峡ラインは、昭和59年に農道(6キロメートル)として開通した。
山あいの道は、交通量も少なくは不法投棄の絶好の場所となっていく。
憂いた地元住民の尽力で綺麗な環境になったが、しばらくすると再び不法投棄が見つかった。
次なる防護策を人間の良心に訴えた。「花を植えてきれいな場所」ならごみ捨てをとどまるのでは、と。
平成14年1月より走雲峡の道路沿いに花壇造りを開始、試行錯誤の末に現況に。
花壇ではなく「自然の花」として、南伊豆に咲くガクアジサイ、ヤマアジサイを植栽。
現在、ガクアジサイ約1200本、ヤマアジサイ約500本、ヤブツバキ約100本、
他に山ツツジ、桜などが植栽されている。ここに咲くヤマアジサイ、ガクアジサイは、
すべて自生種、その種類のアジサイから自然交配が見られる様になった珍しい場所。
地元住民の愛情のこもった活動により、沿道の美化、紫陽花の勇壮な姿が見られる。
更には、「桃源郷」にと休耕田を使って、棚田にハス池作りがはじまった。
平成15年2月、17アールの棚田状のハス池8面とスイレン池1面の整備が完了。
棚田には、高さ3メートル、長さ13メートル、幅1・8メートルの太鼓橋「蓮華橋」、
観賞・休憩所「かのう屋」(地名「加納」と「やれば何でも可能だ」との掛詞)が建設された。
地元民の努力で「桃源郷・里山づくりネットワーク」が結成され、現在に至っている由。
(棚田状の蓮田、現地は、未だ拝見していない)
「2019/06/11南伊豆町」