《時節感慨・・呟記・・》
“この度の台風、被害があったかもしれないブログルの皆さん、お見舞い申し上げます”
ナツエビネ(夏海老根);未だ暑さ厳しい環境の里山。
落葉樹林の湿った林床に、白地に薄紫のガク片を見せる「夏海老根」。
ちょっと涼しげ、優美で気品ある花姿を見せるが、絶滅危惧Ⅱ類 (VU)と減少している。
ラン科特有な姿で、葉は3~5枚で長楕円形、長さ10~30cm、幅3~6cmで先は尖る。
表面は少し白みを帯びた緑色で、縦皺が多い。花茎は基部の葉腋より出て高さ20-40cm。
花は薄い淡紫色で10~20個総状にまばらにつく。花穂は蕾の時は、下を向いている。
萼片は長さ1.3~1.8cm、卵形で先が尖り、花時には3枚がそり返った姿。
側花弁は細く弓状に曲がり唇弁は基部で深く3裂し、距はない。
側裂片は腎形、中裂片は大きく、縁は細かい波状になって尖る。
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台風21号(チェービー)は、豪雨より強風・突風の被害が甚大だった。
更には、近代的な整備を施していたはずの空港が、弱点を見せてしまった。
早急な検討、改善処置を望みたい。それにしても強風に対する防護策が脆弱で驚きである。
台風が、上陸したとの報道を聞きながら“お米”は大丈夫かって思った(勝手なことだが)。
長いことお米の産地を訪れていないが、里山の稲田を見ていて“稲叢”を思うことがある。
以前は、水田の畦道にハンノキが並木の様に並んでいた、と記憶している。
そのはんのきの幹を芯棒にして稲束を積み上げてあった光景を思い出すのだ。
ハンノキ(榛の木)の由来は、開墾の意の古語「墾(はり)」が古名「ハリノキ」となった。
この樹は、水湿低地に生え、田の畦に植え稲木(稲を干すための竿を掛ける木)とされる。
根に根粒菌を持ち、肥料木としても有用であるのだが、稲田周辺ではあまり見かけない。
西欧の神話に「妖精の国への道」などと云うものもあり、ハンノキがよく登場する。
4月の守護樹で、勇気・慈愛・寛容を表すとされ、農耕民族では、肥料木と大切にした。
“稲叢”は、風土の自然に根ざした伝統と見て取れる。こんな姿、今でも見れるか??