《“寺家ふるさと村の谷戸”❖2020/10/18❖》 『蝶と虫観察』 里山の谷間のことを「谷戸」と呼んでいる。 稲刈りも終わりつつあるやとの奥で小動物が活動していた。 冬に向かっての蝶や虫達が、蜜??を求めての事だろうか?
《“横浜青葉区寺家ふるさと村(1)”❖2020/10/18❖》 『植物観察』 ※ ※ ※ フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。 米(こめ、英: Rice)は、稲の果実である籾から外皮を取り去った粒状の穀物である。 穀物の一種として米穀(べいこく)とも呼ぶ。 東アジア、東南アジア、南アジア以外では一般的に主食として特別視することが希薄であり、 日本語でいう「米」「稲」「飯」といった、植物としての全体と実、 収穫前と収穫後さらに調理前と後などによる区別がない言語が多数ある。 例えば英語圏では全てriceという同一の単語で扱われる。 ※ ※ ※ ※ ※ イネ科植物にはイネの他、コムギ、オオムギ、トウモロコシなどがあり、 イネはトウモロコシ、コムギとともに世界三大穀物と呼ばれている。 稲田公園と言っても過言ではない“寺家ふるさと村”を散歩してきた。 神奈川県内にある歴史的稲田環境が周辺ごと保全されてる場所。 かつて「黄金の国ジパング」と西欧で囁かれていたことをおもいだした。 お米は、日本の食文化の根底にあり、美味しいお米が各地にある。
《 “園芸大国阿蘭陀の百合”(襍・_・囈6)》 産経新聞ウエブ版記事より 在日オランダ大使館は16日、ユリの命名式をオンラインで開き、 新品種を「kodaira」と名付けた。 2018年平昌冬季五輪のスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した 小平奈緒選手(相沢病院)にちなみ、日本とオランダの懸け橋となる願いを込めた。 小平選手は14年春からスピードスケートが国技とされるオランダへ留学し、飛躍を遂げた。 平昌五輪の1000メートルでも銀メダルを獲得するなど功績をたたえられ 「(ユリが)多くの人々の心を温かくし、前に進む勇気を届けてくれる存在になることを願っている」 とメッセージを送った。自身の名が付いた品種はオレンジ色の鮮やかな花を咲かせる。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 『植物大国・阿蘭陀(オランダ)』 この春、国会で「種苗法改正案」が不成立、見送りになった(是非はここでは問わない)。 関心をもって観ていたが、事の本質を真摯に議論せず、あいも変わらずかって思っていた。 上記の新種ユリの記事を見てオランダの植物、食物事情を思った。 面積が九州程の国土だがオランダは、農作物の輸出額がアメリカに次いで世界二位。 大農業国であり歴史上の東インド会社で分るように数百年に渡って国際的商売してきた国。 植物品種の登録等を扱う「Raad Voor Plantenrassen(植物品種協議会)」公的機関がある。 この組織は、法務部もあり厳格に対応している。植物と法がしっかりと結びついている。 園芸種に関しても育成者権(著作権)が確立されている。 RVPは、育種家からの品種の登録受付、育成者権の発効、商品流通の承認まで行っている。 日本の農作物(植物園芸種も含め)のDNA検査処方は、非常に高額で権利主張が難しい。 オランダの園芸種の厳格管理を思うと、この度のユリ新種名発表もうなずける。 日本とオランダの文化交流に花を添えることになるが、大使館が発表した事は、驚きだ。 小平奈緒選手がオランダと縁があるだけではなく、シーボルト以来の歴史、故と思う。 紫陽花の「おたくさ」を重ねて見てしまう。植物名に個人名が冠せられる凄さ。 オランダと言うとチューリップを思い浮かべるが、百合の園芸大国でもある。 小平奈緒選手の凄さを改めて思った記事であった。 近い将来、日本の園芸店に“Lilium sp. kodaira"がお目見えするだろう。 ※ ※ ※ ※ ※ ※
《“泉の森の植物”❖2020/10/03❖》 『植物観察録』 キツリフネ(黄釣船); ツリフネソウの黄色種。同種の ハガクレツリフネ 、 ハナツリフネソウ は白が混じる。 花期が長く、夏から秋まで花が見られ、茎は水分が多く下部の節がこぶ状に膨れる。 葉は、互生で青緑色を帯びる事もある。長楕円形~卵形で長い柄がある。 葉縁は緩い鋸歯があり葉裏は白緑色。花序は葉腋から垂れ細い花柄の先に黄花をつける。 花弁は5個だが、両側の2個ずつある花弁が合着し上側の小さい1個と併せ3個の様に見える。萼片は3個。 後方の1個の萼片が船形になり、先が細くなって距になる。距は巻かない。 ツリフネソウは、距が巻イているが、キツリフネは巻かない。 ヒカゲイノコヅチ(日陰猪の子槌) ; 日のあまり当たらないところに生えることが多い。茎の断面は四角形。 葉は対生、卵形~長楕円形で先が短く尖り、わりと薄く、両面にまばらに毛がある。 茎の先や枝先に細長い花序を伸ばし緑色の花で花弁5枚で先が尖る。 ノボロギク(野襤褸菊); 明治期に渡来した帰化植物。 茎は紫褐色を帯び、茎や葉に白いくも毛がある。 葉は互生で柄がなく、不規則で羽状に分裂する。筒状頭花のみ。花冠は黄色。 総苞は長さ1cm位の筒状で基部に小さな小苞がある。冠毛は白色。 ヌスビトハギ(盗人萩); 茎はよく分枝し、葉が茎全体に分散してつく。葉は互生、3出複葉。 小葉は卵形で先が尖り、基部は広い楔形。葉脈は葉の縁まで届く。 花は淡紅色で細長い花序につく。旗弁は円く、竜骨弁は小さく、淡色、翼弁は前に突き出す。 節果(サヤ)には長さ1〜3mmの柄があり普通2個の小節果からなり、小節果は半月形。 節果の表面に密生したカギ状の毛で動物などにくっつく。 アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩) ; 何処にでも見られる帰化植物。葉は3小葉で狭卵形、細長く尖り、葉脈が縁まで届かない。 花は、蝶形で旗弁の基部に黄色の点紋が2個つく。花は、萎んでくると青色に変わる。 豆果(さや)は、節果で小節果は6個位までになるものもあり小節果のくびれが浅い。 アレチヌスビトハギには、2型があるとされる。 アレチヌスビトハギ Desmodium paniculatum 茎が無毛、軟毛 ケブカアレチヌスビトハギ Desmodium dillenii(D. perplexum) 茎に開出毛 チカラシバ(力芝); 何処にでもよく見かける。和名は、根が強く張り、引っ張っても中々抜 けないことから。 茎は枝分かれしないで強靭、基部は紫色の葉鞘に包まれ偏平。 葉は長さ80㎝位にもなる。円柱形の穂状花序は長さ10~20㎝、直径約4㎝。 小穂の基部に長さ約2㎝の黒紫色の総苞毛(毛状)がある。小穂は長さ5~8㎜。 第1苞頴は長さ約1.5㎜、第2苞頴は長さ約4㎜、頴果は総苞毛とともに落ちる。 第1小花は護穎だけで、結実するのは第2小花。果実は灰褐色、無光沢で長さ3mm位。 総苞毛が淡緑色のものはアオチカラシバといわれる。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 『 時 節 感 慨 』 今年のノーベル平和賞が、発表された。平和賞だけがノルウェーの委員会が選考。 ノルウェー国会が任命するノーベル賞委員会が選んでいる。が、政治的部分も見える!! 環境活動家グレタ・トゥンベリさんも候補にあがっていた。何ゆえに平和賞候補か?? 過去には、赤裸々に民主主義と社会主義の対峙があからさまに見えた事もあった。 中国の獄中にあった民主活動家、劉暁波氏(2017年死去)が平和賞を受賞した際、 中国はノルウェーに反発し、同国産サーモンの輸入を事実上制限した??? 「非核三原則」の佐藤栄作元首相、「核兵器なき世界」のオバマ米大統領(当時)。 平和賞とは、何か・・・個人観では、哲理に乖離、時の世界権力の縮図と映る。 * * * 今の日本国内は、「思想信条の自由」・・・全きに保証されている。 隣接国ではどうか?? 民主主義、社会主義が同居し其々が独裁国家に映る。 新政権になって「北朝鮮拉致問題」を改めて思う日々だったが、動きが見えた。 反政権・現政権打倒だけに終始している面々には期待はしないが、お粗末この上ない。 新政権が、漸く動き出したとの報道に接した。以下産経新聞のウエブ版より転載。 《拉致問題対策本部がユーチューブチャンネル開設》 -----国際社会にも発信「理解と連携の広がり」期待----- 北朝鮮による拉致問題の実態や、解決に向けた国際的連携の重要性を国内外に発信しようと、 政府の拉致問題対策本部は16日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に、 拉致被害者家族のメッセージ動画などが閲覧できる公式チャンネルを開設した。 公式チャンネルでは、菅義偉首相や加藤勝信官房長官兼拉致問題担当相が 解決への決意などを述べた動画を初公開。 拉致被害者家族や、拉致の可能性が排除できない特定失踪者の家族、 タイなど外国籍の失踪者の家族による訴え、 各国の政府関係者からのメッセージなども盛り込まれている。 すでに同本部のホームページなどで配信されている家族のメッセージや、 横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=の事件を描いたアニメ「めぐみ」なども視聴できる。 今後、全国での集会や、映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」の 上映会の様子も一部ライブ配信する予定だ。 同本部は媒体の幅を広げて国内外に拉致の事実を伝え、 解決への機運を高めたい考え。それぞれの動画で日本語と英語の字幕を付けるなどする。 政府は今後、大使館など外交ルートを通してチャンネルの開設を周知。 海外メディアにも発信を進めていく。チャンネルのトップページには「一人ひとりの思いが、力になる。」 と表題を付けており、同本部は「拉致問題の解決へ、発信手段を多様化させることで理解の層を広げ、 国際発信の強化と連携につなげたい」としている。 チャンネルのURLは、 https://www.youtube.com/c/rachitaichannel マスメディアも含め国民一人一人が感心を以って、出来ることは、やろう!! 声を大にして発信しよう。 「拉致」って外交問題だが、犯罪であることを周知すべきで、 国内での捜査事実も公表すべきだ。そして・・・もっと怒るべきだ。
《 “日本人プロロードレーサー、サポート日本製車(襍・_・囈3+1)》 “ジ-ロ・ディ・ィタリア(Giro de Italia)”も徐々に熱がアップしはじめた。 “世界最高の自転車ロ-ドレ-ス”に相応しい盛り上がりを見せている!! 今年のジ-ロに出場している“新城幸也選手”報道の表には登場していないが、 想像するに地味だがプロの仕事をきっちりとこなしているように感じる。 ロードレースは、ティーム競技。ティームの状態を巧く導く人が必要だ。 走ってる競技者自身が纏める力を持ち、勝負勘・勝負観を持っているリーダー。 今現在の総合成績(マリアローザ)だが、2位に BILBAO Pelloがついている。 個人成績も凄いが、ティ-ム (BAHRAIN – MCLAREN)全体が機能してる証。 其のまとめ役が、新城選手。職人・仕事人に成長した。嬉しい限りだ。 今年のジロ報道を見ていて、スポンサーとしてTOYOTA自動車が名を連ね!! パートナーとして、自転車部品メーカーのシマノの名前があった(当然か)。 そしていま一社YAMAHAの名前があり誇らしい限りだ。 バイク支援だが、前が二輪のスクーター!!観ていてワクワクするね。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 『 時 節 感 』 ロードレースの報を見ながら、日本国内の動向を見聞きしている。 北朝鮮は、相変わらず武力を誇示。拉致問題を如何にするか!?! 安倍前総理の対応を進める兆しを菅総理に感じる。 一見、関係ないように見えるが日本学術会議問題の対応に菅総理の姿勢を見た。 しかし、野党の姿勢を思うとやりきれない。また、“モリカケ”同様の追求か!?! 何の施策をも発信・提案していない団体、良心・良識ある学者・研究者もいるだろうに。 思想的・政治的な発言ばかりが目立つ。日本学術会議内の推薦方法を明示すべきだ。 毅然とした発言・ぶれない姿勢の菅総理に拉致問題解決に向けての対応に期待したい。 ※ ※ ※ ※ ※ ※
《 “伝統の自転車ロードレース(襍・_・囈 3)》 “世界最大の自転車ロードレース”と呼ばれるツール・ド・フランス。 ツールと肩を並べ“世界最高の自転車ロードレース”と称んでいるレース。 ツール(フランス)のお隣、イタリアで開催されるもう一つの自転車ロードレース。 ジロ・デ・イタリア(Giro de Italia)が10月3日に始まった。 今年は、日本人が一人出場している。ベテランの域にある“新城幸也選手”。 BAHRAIN – MCLAREN ティームメンバーとして、それもエースナンバーで!! この大会に出場するだけでも凄い事なのにエースナンバー、信頼されている証。 今年のジロは、目が離せない。眠れない日々が続きそうだ。 初日の個人タイムトライアルは、今年の世界チャンピオンが区間初優勝した。 平均時速・・58,831 km/hなんて驚きだ。 そんなスプリンター、フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアズ)も注目したい。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 『 時 節 感 』 大好きな自転車ロードレース観戦、機会を以って現地で大レース観る事が出来た。 30年以上、古い話。そんな遠い日よりもっと前の事、昨日という日は沈痛・極まる。 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの誕生日が昨日。言葉に失する。 安倍前総理の心中、思うに余りある。菅総理、国民に向かって大キャンペーンを。 ※ ※ ※ ※ ※ ※
《“額庭の植物”❖2020/10/03❖》 『植物観察考』 シュウカイドウ(秋海棠) シュウカイドウ科 (Begoniaceae) 学名:Begonia grandis Dryand. 江戸時代に中国から渡来し、各地で栽培された草に由。 日陰の湿った所に生え茎高60cm位になる。今では、野生化している。 茎はしばしば赤味を帯び多くの水分を含み、上方でよく分岐して直立する。 葉は、互生し、偏心形で肉質の毛があり、縁は、鋸歯がある。 茎の頂に分岐した花序を出し、淡紅色の雌雄別の花を多数つける。 地下茎は、毎年新たな塊茎をつくり、そこから茎を直立さす。 花弁や蕊は、和菓子を想わせる程に洒脱だ。 イヌタデ(犬蓼) タデ科(Polygonaceae) 学名:Polygonum longisetum 道端や畑、荒れ地等でごく普通に見える。茎高40cm前後で赤みを帯び下部は地をはう。 葉は互生し、広披針形〜披針形で先は尖る。托葉鞘は、長さ7mm位の筒形。 縁に毛がある。花序は長さ3cm位で紅色の2~3mmの小さな花を多数つける。 まれに白色の花もある。 山岳、1,000m位の標高でも、イヌタデは元気だが花の穂は、短い。 名前に「犬・・」と付くと、役に立たないという意味らしいが、遊びには役立った。 真っ赤に群生した姿のイヌタデは、アカマンマと呼ばれていた。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 『 時 節 感 』 コロナウイルス問題で外国からの来訪・観光客が見られず静かだ。 そんな時節に、ファッションデザイナーの高田賢三さんが逝去された、と訃報があった。 今年は、世界に和装・日本的独特な色合わせを世界に示した偉人が世を去った。 高田賢三さん、山本寛斎さん、西欧でも著名な方たちだった。 そんな偉人をよく知っているわけではない。だが西欧の友達から聞き及んでいた。 日本の伝統、和装・着物文化と一括りに表現するが特徴は“色合せ”が素晴らしい。 そんなことを偉人の逝去で思い巡らした。やっぱり、偉人は偉人である!! * * * 今日は、10月5日。北朝鮮に拉致された、横田めぐみさんの誕生日。 なんとも言葉を持てない。 拉致解決に向け、与野党の政治家はなぜに一つになれないのか?? “桜を見る会”問題を野党は、いつまで引っ張るのか?? NHKは、なぜに奪還方法を国民に発信しないのか?? 世論をもっと喚起してほしい。
《“里山の植物”❖2020/09/20❖》 『植物観察考』 ヒガンバナ; 鱗茎(球根)に有毒な成分を含むが、古くより飢饉時に毒抜きし食されて来た。 花粉が不揃いで不稔、種子は稀に出来るが発芽しない由。 古い文献、温故知新書に「曼殊沙華」、訓蒙図譜には「しびとばな」とある。 鱗茎は、類球形。葉は、花後に出て暗緑色~灰緑色。狭舌形で先は鈍形。 種子をつくらない代わりに、土の中で球根をつくって株分けして繁殖する。 花茎は、長さ40㎝前後。散形花序は花が5個程度つく。総苞は2個で披針形。 花被(外花被片3、内花被片3)は、明るい赤色(朱赤色)、筒部は緑色。 花被の裂片は強く反り返り狭い倒披針形で縁は強く波打つ。雄蕊は6個で突き出る。 ヒガンバナの園芸種は多数、ヒガンバナ(赤色)、シロバナマンジュシャゲ(白色)、 ショウキズイセン(黄色)、ナツズイセン(ピンク色)、キツネノカミソリ(橙色)等がある。 ハイブリッドも多数あり、リコリス(園芸種)と総称されている。 シロバナヒガンバナ; 白花のヒガンバナで、ヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑種。 ヒガンバナと殆ど同じで、花期には葉がなく、花茎の先に5~10個の花をつける。 花は白色(外花3、内花3)で雄蕊6、雌蕊1。雄蕊は、長くて反り返り花被片から突き出る。 幾つかの園芸品種があり、純白に近いもの、黄色又はピンク色の強いもの等がある。 アレチウリ(荒れ地瓜); 1952年、最初に静岡県清水港で見つかり以後、急速に繁殖。 在来植物を覆い枯渇させている。生態系破壊をもたらす厄介な植物。 日当たりの良い場所で蔓を伸ばし繁茂、巻き髭げで絡み大きな葉で他植物を覆いつくす。 全体に多毛、茎には太い刺状剛毛がある。葉は互生、ざらつき浅裂、長い葉柄がある。 葉腋から雌雄別の花序を出し雄花序は、長柄があり淡黄白色の花を纏めてつける。 雌花序は柄が短く、花は淡黄白色。 ノアサガオ(野朝顔); ノアサガオは熱帯性で、国内各地の太平洋岸で自生と思われる野生種が確認されている。 沖縄産は淡色の薄青色、ピンク色、白色で花もやや小さく、直径7~8㎝程度である。 駆除困難な有害雑草と言われる。強い自家不和合性で系統間交雑で種子を付ける。 茎は長さ12m位。他植物に絡み付く。軸部分に後ろ向きの直軟毛が密にある。 葉柄は長く10㎝以上。葉身は卵形~円形、下面に短く軟毛があり上面には、疎らに軟毛。 葉基部は心形、縁は全縁又は3裂、先は尖鋭形。花序は密な散形花序状の集散花序。 花が2~12個つく。花冠は明るい青色又は青紫色。雄蕊、雌蕊共に突き出ない。 ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) ; 蔓性で全体に腺毛が生える。葉は互生し卵形で基部は心形。下部の葉は深く1~2裂する。 花は集散花序につき、白色、稀に淡紫色。花冠は5裂し裂片は反り返り基部に緑色の班点。 雄蕊5個。葯は長さ3㎜位で黄色~褐色。花柱は長さ8㎜位で雄蕊の間から長く突き出る。 マメアサガオ(豆朝顔) ; 葉は普通、長さ5~10㎝、幅8㎝以下の卵形~長卵形、3裂することもある(変化が多い)。 花は1~3個つく。花は、小さいアサガオの様に見える(直径約15㎜)。 花冠を上から見ると5角形に見える。花冠は長さ約20㎜、普通、白色(稀に淡紅色)。 白花と淡紅色花をベニバナマメアサガオ(form purpurata Fern)と区別することがある。 雄蕊5個、花糸は白色、葯は紫色。花柄に稜があり、いぼ状の突起が密生する。 マルバルコウソウ(丸葉縷紅草); 江戸時代末期に渡来した植物で、暖地を中心に各地に帰化している。 蔓は、3m位。葉は互生、卵形で先は鋭く尖る。基部は心形、全縁~基部に鋸歯がある。 葉柄の長さは色々。集散花序に花が2~8個つく。花柄は長さ10㎜前後。 直立して花は上向きに咲き、花冠は朱赤色で筒部が長い漏斗形(トランペット形)。 先は直径約2㎝の五画形に広がる。雄蕊と雌蕊がともに花冠から突き出る。 萼は先が5裂して細く尖っている。 シロバナツリガネニンジン(白花釣り鐘人参) キキョウ科(Campanulaceae) 学名:Adenophora triphylla var. japonica f. albiflora ツリガネニンジン の白花バージョンが、このシロバナツリガネニンジン。 ツリガネニンジンの紫色にも色々濃淡があり白に近い花は多いが、真っ白のは見かけない。 ツユクサ(露草) ; 何処にでもごく普通に見られる草花。花は朝早く咲き、夕方には萎む1日花。 雨天時に見る露草は、ドキィっとする。艶やかというか奥深い鮮やかさだ。 茎は多肉質で柔らかく、下部は地を這って分枝し、 節から根をおろし、上部は斜上する。 葉は互生し、先のとがった卵状被針形で、基部は茎を抱く。 葉に対生して出る細い花柄の先に船形に合着した 苞の中に数個の蕾ができる。 早朝に花が苞から顔を出して咲き、日が高くなるとしおれる1日花。 だが次々と長期間咲く。1つの苞から同時に2つ以上の 花が咲くことはない。 青い花弁が2枚あるが、もう一つ白い 小さな花弁が花糸に隠れるように付いている。 萼片は3枚、半透明で小さい。 6本の雄蕊のうち、2~3本は花弁より長く突きだす。 それらは 正常に機能するが、残りは花粉の出ない仮雄蕊である。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 『 時 節 感 』 早、9月も去った。今年の9月は、雑務に追われっぱなしであった。 週末、懸命に!?!散歩するように心掛けたが、気忙しく、、、。 伊豆から戻り、いつもの里山(泉の森)に季節の花を見に出かけた。 10日ほど前のこと。白色曼珠沙華は、華やかに咲き出していたが、 赤色曼珠沙華は、ちらほらで一寸拍子抜けだった。 でも種々の野草が微笑んでくれ一瞬、疲れが飛んでいった。感謝。
《“伊豆高原&熱海”❖2020/09/16❖》 9月も今日で終わり。気分的には、ちょっと焦っている。 野次馬的に、異国の友人から色々連絡が入る。オリンピックの延期は最悪。 おまけに政権が代わり、あれこれと。 意外な人が首相補佐官に!?! 元共同通信論説副委員長の柿崎明二氏を政策評価、検証担当補佐官に起用! 扨、さて、遅れ遅れの自己行動記録。 初めて訪ねた細野高原、植物観察に一喜一憂。 高原を下り昼食場所を探すが休みばかり。水曜日休みって多い。 天候が怪しくなってきたので先を急ぐことに。 イズカニコウモリが見られる伊豆八幡宮来宮神社に着いた頃は、重い曇天。 誰もいない、目的の伊雄山への山道に入った途端に雨が降り始める。 伊豆蟹蝙蝠、来年に期待しようって、雨を避けて今一つの目的地をめざした。 今回の旅、大目的の今ひとつは、宿泊する宿の食事。宿名は、晴空(はるく)。 今年の2月に偶然見つけた熱海の小さな宿。和風創作料理のフルコース。 宿のHPに“昼食は、お早め・軽めでお越し下さい。”とある如くボリューム満点!! 2月に泊まった時の夕食にサバフグの刺身を頂けた。 国内で漁獲量の多いフグのひとつ。古くには、無毒なフグとして人気があったらしい。 が、ドクサバフグの存在や食用部分が規制され今では一般的に敬遠されている。 釣りでよく釣れ、食した思い出もある。今では、関東では鮮魚で出回ること希に由。 主に加工品に用いられているらしいが、料理店の安いフグは本種の可能性ありとか。 今回の夕食で美味しく頂けたのは、“シイラのクリームコロッケ”だった。 スズキ属のシイラは熱帯海域に分布する回遊魚。日本では雑魚として扱われている。 食べ応えありジューシーな口当たりが魅力で淡白な味わい。フライやソテーが一般的か。 西欧(伊)で、前菜モッアレラチーズとトマトの「カプレーゼ」や「パスタカルボナーラ」を食した。 ハワイではシイラ(マヒマヒ)のムニエルは高級料理として出されていた。 晴空の板さん(オーナー)、その日あがった地元の食材を見事に調理されていた。 四季折々、食事を楽しみに宿泊したい。網代には、サバフグの干物があるとか魅力的!!
《“東伊豆~伊豆高原の植物探訪”❖2020/09/16❖》 『植物観察考』 ススキ(芒) イネ科(Poaceae) 学名:Miscanthus sinensis Anderss 茎は叢生。硬くて耐久力があり分枝した先端に越冬芽がつき冬まで立って残る。 茎(稈)の断面は円形、内部にスポンジ状の髄があって中実又は中空。 葉は、中央に白い筋があり縁には堅くて鋭い刺歯がある。葉裏にも毛が少しある。 葉の基部、葉鞘、節にも軟らかい毛がある。花序は、白銀色。 小穂には、小穂は、基盤に毛があり、2小花からなるが第1小花は退化し護頴だけになり、 第2小花の護穎に途中で曲がった長い芒(のぎ)が1本ある。 葯は黄色。柱頭は褐色~暗紫色、まれに白色のものもある。 秋の七草の一つであるススキ、ススキが最もススキらしく映るは、逆光に輝く時。 シロバナツリガネニンジン(白花釣り鐘人参) キキョウ科(Campanulaceae) 学名:Adenophora triphylla var. japonica f. albiflora ツリガネニンジン の白花バージョンが、このシロバナツリガネニンジン。 ツリガネニンジンの紫色にも色々濃淡があり白に近い花は多いが、真っ白のは見かけない。 ソバナ(蕎麦菜、岨菜) キキョウ科(Campanulaceae) 学名:Adenophora remotiflora よく ツリガネニンジン と同じ場所に生えている事が多く、注意深く観察しないといけない。 ソバナの特徴は、花がひとまわり大きく キキョウのように花の先が少し広がる。 ツリガネニンジン とよく似ているが、花が輪生するのがツリガネニンジン。 ソバナは、一つづつ花が付く。名前の由来は、葉形が ソバ の葉に似ているとか。 シロバナソバナ(白花蕎麦菜) キキョウ科(Campanulaceae) 学名:Adenophora remotiflora ソバナ の白花種だが、めったにお目にかかれない希少種 ハマホタルブクロ(浜螢袋) キキョウ科(Campanulaceae) 学名:Campanula punctata var. litoralis ホタルブクロ の変種で海岸付近に生育。 ホタルブクロ の白花と同じく花の色は白。 ホタルブクロの高山型には ヤマホタルブクロ がある ソナレヤマホタルブクロ(磯馴山螢袋) キキョウ科(Campanulaceae) 学名:Campanula punctata subsp. hondoensis var. maritima ソナレヤマホタルブクロの白花。伊豆半島を中心に見られる。 潮風に耐えるためか葉は厚く艶がある。 ヤマホタルブクロ の海岸型変種らしいが、資料がない。 ゲンノショウコ(現の証拠) フウロソウ科(Geraniaceae) 学名:Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton 別名: ミコシグサ(御輿草) 日本古来の民間薬の代表として挙げられるのがこの「ゲンノショウコ」。 乾燥した葉を煎じて飲むと20~30分で効き目が現れることからが名前の由来。 東日本では白色、西日本では紅紫色が多い。白・紅紫色の中間色のものもある。 茎はやや地を這い、下向きの毛が多く、葉は掌状に3~5裂する。 花は直径1.2~1.6㎝、花弁5個、長柄の先に1~2個つき、とても可愛いく清楚。 萼片5個、萼片の先に短い棒状の芒がある。萼片や花柄に腺毛がある。 雄しべ10個、葯は青紫色。雌しべ1個、花柱は5裂する。 コフウロ(小風露) フウロソウ科(Geraniaceae) 学名:Geranium tripartitum R. Knuth. 茎は細く、下部では毛がほとんどなく、上部では下向きの曲がった毛が生える。 葉が3全裂するのが特徴である。花は直径約1㎝、白色~淡紫紅色。 萼の外側には腺毛でなく、長い開出毛が密生する。 ゲンノショウコの葉は3~5深裂し、萼片や花柄に腺毛が生える。 ※ ※ ※ ※ ※ イズカニコウモリ(伊豆蟹蝙蝠) キク科《Asteraceae (Compositae)》 学名: Cacalia amagiensis 草丈40~60cmの多年草。 茎は上部に縮れた毛がある。 葉は普通2個、腎形で下の1個は、長さ12~13cm、幅22cm。 上の1個は、長さ7~8cm、幅10~12cm。 伊豆八幡宮来宮神社裏から伊雄山(459m)への山道(通称そり道)の途中に群落がある。 静岡県伊豆半島全体で見られるらしい。山地の林下に生え、高さは40~60センチ。 葉は普通2枚、長い葉柄があり腎形、歯牙縁で縁に細かい微鋸歯があり基部は深い心形。 頭花は総状円錐花序に多数付き、小花は4~5個、白色で長さ11ミリほど。 総苞片は5個。 カニコウモリの葉は普通3枚、対してイズカニコウモリは葉が2枚。葉が大きく、丸みがある。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 『 時 節 感 』 イズカニコウモリの花が見たくて伊豆高原方面を探訪しようとでかけた。 コウモリサンだけでは、とススキも見ようと欲張って稲取の細野高原にまず向かった。 時期的に少し早い、その分、人出はないだろうと!?! ススキ(芒)は、昔、茎を茅葺屋根の材料として使っていた。 昔は、安価な屋根が茅葺きだったが今は最も高価な屋根が茅葺きである。 茅葺き(かやぶき)は「萱葺き」とも書かれるが、伊勢神宮では「萱」の字を使っている。 一般的にはススキ、茅、葦(アシ、ヨシ)稲ワラ、麦ワラ、笹など、身近な草を刈り、 屋根に葺いたことを広く茅葺き屋根と言われてきた。 用いる材料により茅葺き(かやぶき)藁葺き(わらぶき)、草葺き(くさぶき)と言う。 身近に勝手に生えているもの基本的に使用してきた。安価な材料で葺かれてきた。 耐久的に「カヤ40年、麦わら15年、稲わら7年」と言われている。 今はすすきの群落(草原)は、鑑賞対象。箱根仙石原は、有名で人出もすごいので敬遠。 ススキの穂先に付く実を拡大してみると、釣りの毛ばりのような姿をしている ススキの穂は花のように見えるが、これは種の先に毛の付いた種の集合体。 イネ と同じで花びらはなく、雄しべと雌しべだけの花。秋の七草の一つ。 ススキらしいのは、逆光に輝く時だ。次回は、早朝か、夕暮れに訪ねたい。 少し散歩をしてるとキキョウ科の植物と思うが、花名を特定できない花を観た。 思い当たるのは、白花釣り鐘人参、白花蕎麦菜、浜螢袋、等々判定できず?? 帰宅して資料をあさったが、特定できず。おまけに磯馴山螢袋が出てきた。 わからいので考えるのはやめた。 記録画像を整理していると、またまた分からない??花が写っていた。 現の証拠と思っているが、小風露かも知れない?? 扨、さて本命の伊豆蟹蝙蝠だが、雨模様で群生地まで行けなかった(装備不足)。 来年、しっかりと準備して再訪してみたい。 ※ ※ ※ ※ ※ ※