《 囈(13)“我が家の節分!!”❖21-34❖》

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いわし(鰯)のつみれ汁。 いわし(鰯)のつみれ汁。

"緊急事態宣言”で行事などどこかに吹っ飛んでしまった感じだ。
今年の節分は、“2月2日”だった。季節の分かれ目、立春の前日。
立春の日がずれるのは、閏年(うるうどし)に関係してるらしい。
1年間を二十四節気に当てはめ運用、すると、1年に少し誤差が出て、
ずれた結果、2021年は2月3日が立春に当り、翌日が節分の日になる。
前回、節分が2月2日だったのは明治30年(1897)以来で124年ぶりに由。
又、約37年前の1984年(昭和59年)は、逆に2月4日は節分だった(忘^^)。
本来、節分とは季節の節目である「立春、立夏、立秋、立冬の前日」の事を言う。
年に4回あり、旧暦では春が新年の始まり、立春の前日は、大晦日であった。
それ故に、立春の前日の節分が重要視され節分と云えばこの日を指す様になった。
又、季節の分かれ目(特に年の分かれ目)には邪気が入りやすいと考えていた。
それ故に邪気祓い行事が行われる。豆まきも、新年を迎えるための邪気祓い行事。
古代中国では、大晦日に「追儺(ついな)」という邪気祓いの行事があった。
桃の木で作った弓矢を射って、鬼を追い払う行事であった由。
これが奈良時代に日本に伝わり、平安時代に宮中行事として取り入れられた。
その行事のひとつ「豆打ち」の名残が「豆まき」で、江戸時代に庶民間にも広がった。
豆を「打つ」から「まく」に変わったのは、農民の五穀豊穣を願う気持ちを反映、
畑に豆をまくしぐさを表していると言われていた。それが節分の邪気祓い行事となった。
豆まきにおいて、鬼は邪気や厄の象徴であって無形の災害、病、飢饉など、
人間の想像力を越えた恐ろしい出来事は総て鬼の仕業と考えられてきた。
鬼を追い払う豆は、五穀の中でも穀霊が宿るといわれる大豆にした。
豆が「魔滅」、豆を煎るが「魔の目を射る」を指し、煎った大豆を「福豆」といった。
豆をまくのは、家長の役目、その年の干支の年男、年女も吉とされていた。
家中の戸を開け放し「鬼は外!福は内!」と唱えながら家の外と内に豆をまく。
豆をまいたら、鬼が入ってこないようすぐに戸を閉める。
そのあと1年間の無病息災を希し、年の数だけ福豆を食べる風習があった。
食べる豆の数は、新年の厄祓いなので満年齢よりも1つ多く食べたが、
地方によって数がまちまちだと資料にある。
全部食べきれない時は、梅干し、塩昆布、豆3粒を入れた「福茶」を飲む事もあった由。
風習・行事として日本各地で色々なやり方があり郷土食がはっきりと表れている。
北海道~東北・信越地方では、雪の中でも見つけ易い様に、豆ではなく殻付き落花生をまく。
九州では「鬼は外」ではなく「鬼はほか」という所もある。
岡山、佐渡などでは、豆占いをする。
豆を炉の灰の上に12粒並べ、右から1月2月・・・12月として、
白くなった月は晴れ、黒く焦げたら雨、豆が転がって落ちたら風が強く吹くといわれる。
東京・入谷の鬼子母神では、「鬼は外」の代わりに「悪魔外」という。
その他にも、鬼が悪者を退治するなどの言い伝えがある地域、
社寺では「鬼は外」とはいわず、「鬼は内」などというところもある。
「九鬼」「鬼頭」など、苗字に鬼がつく家でも「鬼は内」といって、鬼を中に呼びこむ由。
最近全国区!!になった恵方巻き、関東ではあまり食さなかった(我が幼少期)。
恵方巻は、その年の恵方を向いて丸かじりすると願い事が叶う。
無病息災や商売繁盛をもたらすとされる縁起のよい太巻きで関西地方の風習。
恵方巻には、縁起よく七福神にちなんで7種類の具を入れる。
巻き込んだ福を逃さぬよう丸ごと1本、恵方を向いて無言で食べきるとよい由。
太巻きを逃げた鬼が忘れていった金棒に見立てて、鬼退治とする説もある。
又、鬼は鰯(いわし)の生臭い臭い、柊(ひいらぎ)の痛いトゲが大の苦手とされる。
而して鰯の頭を焼いて臭いを強くしたものを柊の枝に刺し、それを玄関先に飾った。
鬼が入ってこないようにする風習で、「焼嗅(やいかがし)」「鰯柊」「柊鰯」「柊刺し」等と呼ぶ。
地方によっては、豆がらやトベラを添える所もある。
古来、臭いの強い、トゲのあるもの、音のでるものは魔除け・厄除け効果があるとされた。
関東地方には、節分にけんちん汁を食べる地域がある(豆を入れるところもある)。
我が家(三浦半島周辺)では、節分に「いわしのつみれ汁_」を食す地域がある。

以上に記したことは、地方地方の風習だが日本独特の伝統文化だ。
今年は、コロナ禍にあって特段、こうした魔除けを思った。




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