《襍草・/・古往今来80》駒草



コマクサ(駒草) ケシ科(Papaveraceae・ケマンソウ科コマクサ属との分類も在る)。
学名:学名:Dicentra peregrina (Rudolph) Makino

かつて「高嶺の花」と呼ばれ、下界では栽培が最も難しいと云われていた花。
昨今の園芸改良で園芸店頭に普通に見られ園芸種も在るようだ。
Europa alpsで見るエーデルワイスも「高嶺の花」と呼ばれるが、駒草は格別。
「高山植物の女王」と呼ばれ「ガレ場」と言う高山の岩礫にしか育たない。
おまけに花をつけるまでに数年~20年もかかる(自生)。
珍重される故か、盗採の被害で絶滅した山も多い。
個人的には、最初に見た八ヶ岳の主峰・赤岳直下のガレ場のものが印象に深い。
苛酷な環境で育ち、魅せる花に活力を頂いたものだ。懐かしい。

6月18日誌「6/1箱根・湿生花園」

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《襍草・/・古往今来79》小梅螵草


コバイケイソウ(小梅螵草) ユリ科(Liliaceae)
学名:Veratrum stamineum

ユリ科シュロソウ属の多年草「小梅螵草」は、
花穂構成の花、一つ一つの形が、梅の花に似ている。
平地で見るバイケイソウと比べ小柄、葉はシラン葉に似ているので名付いた。
本州から中部地方以北の山岳地から北海道の山地・高山帯の湿地に見える。
高さは1m位、広楕円形の葉は互生、夏期に穂状花序に淡い緑白色の小花を咲かせる。

画像のような1本だけ力強く咲いてる光景に出会った事があった。
北アルプスの秘境と云われ、登山者も少なかった頃、
雲ノ平・高天原の湿地で突然目の前に現れ驚いた。
よくよく見ると、なんと愛らしいことか!!
懐かしく思い出される。
環境庁が出来る前、厚生省管轄の山岳パトロール指導員があった頃の話。

6月17日誌「6/1箱根・湿生花園」

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《襍草・/・古往今来78》黒百合


クロユリ(黒百合) ユリ科(Liliaceae)
学名:Fritillaria camtschatcensis

高山に自生するを「ミヤマクロユリ」
本州北部・北海道の寒冷地に自生するを「エゾクロユリ(蝦夷黒百合)」
こんな分け方で呼ぶらしい。
北八ヶ岳・天狗岳の下に黒百合平という場所があるが、
まさに黒百合が自生してる所。そろそろ、芽吹く頃だろう。
黒百合が咲き終わり、目の前のお庭に小さな植物が芽吹く。
夏本番である。


6月16日誌「6/1箱根・湿生花園」

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《襍草・/・古往今来77》九輪草


クリンソウ(九輪草)   サクラソウ科(Primulaceae)
学名:Primula japonica A. Gray

園芸用の花にも見える花だが、純粋な日本原産野草である。
川沿いや湿った山地に見えると資料にある通り湿地で見かけた。
五重塔などの先端部分(九輪)のように何段にも輪になって咲く。
花期は、過ぎていたが楚々と立っていた。
自生地: 北海道・本州・四国


6月15日誌「6/1箱根・湿生花園」

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《襍草・/・古往今来76》丁字草


チョウジソウ(丁字草)   キョウチクトウ科(Apocynaceae)
学名:Amsonia elliptica (Thunb.) Roem. & Schult.

川岸や原野など、湿った土地に見える多年草。
茎は直立し40-80cm。葉は長楕円形、無毛で長さ2-5cm、幅7-15mm位。
茎頂に円錐状の花序をつけ、花冠は青藍色、径・凡そ13mm。
自生分布:本州・九州。絶滅危惧ランク;準絶滅危惧 (NT)


6月14日誌「6/1箱根・湿生花園」

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《襍草・/・古往今来75》十二単


ジュウニヒトエ(十二単) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名: Ajuga nipponensis Makino

丘陵地や明るい林内・道ばたなどに見える。高さ10-25cmの植物。
白い毛で全体が覆われており、茎葉は倒披針形で対生、波状の鋸歯がある。
茎頂に穂状花序をだし唇形花を咲かせる(色は、環境により変化する。)
上唇が非常に短いのが特徴。
和名は、花が幾重にも重なって咲く様子を、女官の十二単に喩えたもの!?!
自生・分布:本州・四国


6月13日誌「6/1箱根・湿生花園」

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《襍草・/・古往今来74》蝦夷薄雪草


エゾウスユキソウ(蝦夷薄雪草)  キク科(Asteraceae)
学名:Leontopodium discolor

北海道の礼文島、ニベソツ山、藻琴山にわずかに自生。
山地の岩場や草地に見え、高さ15~30センチ。
葉は先が尖った倒披針形でロゼット状につき白い花を咲かせる。
が白い花弁のように見えるのは苞葉、中心部に頭花が集まっている。
礼文島のものは「レブンウスユキソウ」と呼ばれている。
雪をかぶった花びらのように見える苞葉、葉の変化したもの。
花は中心部にある小さな部分等々、、、。
ヨーロッパアルプスを代表する高山植物、エーデルワイスも仲間。

6月12日誌「6/1箱根・湿生花園」
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《襍草・/・古往今来73》蝦夷瑠璃草


エゾルリソウ(蝦夷瑠璃草)   ムラサキ科(Boraginaceae)
学名:Mertensia pterocarpa var. yezoensis

瑠璃色の青い花を咲かせるが、蕾時は、赤紫色。
わが国の固有種。北海道の中央高地、夕張山地、日高山脈に自生。
高山帯の岸壁や岩礫地、草地に見える。茎高、15cm位。
茎や葉は、白っぽい粉をかぶったような淡い緑色。
母種は、南千島に見れる「チシマルリソウ」。


6月11日誌「6/1箱根・湿生花園」

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《襍草・/・古往今来72》菊葉鍬形


キクバクワガタ(菊葉鍬形)   ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)
学名:Pseudolysimachion schmidtianum var. schmidtianum(Veronica schmidtiana)

ゴマノハグサ科ルリトラノオ属の多年草。花径1.0cm位。
花弁状に4深裂した花冠の中央から長い1本の雌蕊、両脇から2本の雄蕊が突き出す。
高山や海岸の礫地や岩場に分布。北海道や高山に多く見られる。

6月10日誌「6/1箱根・湿生花園」

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《襍草・/・古往今来71》白山風露


ハクサンフウロ(白山風露)   フウロソウ科(Geraniaceae)
学名:Geranium yesoemse var. nipponicum

ニッコウキスゲの群落の中に咲くハクサンフウロ。
周りの草にまぎれて目立たないが、瀟洒に咲いていた。
東北地方~中部地方(伊吹山辺りまでか)自生が確認されている。
高所の雪渓周辺草地でよく見かける。高さは5~60cm。
母種はエゾフウロ(蝦夷風露)。


6月9日誌「6/1箱根・湿生花園」

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