ツタバウンラン(蔦葉海蘭) ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae) 学名:Cymbararia muralis 別名: キンバラリア、ツタガラクサ(蔦唐草) 英名等 Ivy-leaved toadflax, Kenilworth ivy 葉がツタの葉と似ていて地面に這うように生育する。ムラサキサギゴケやトキワハゼと花はそっくり。 葉の形が違うので見分けられる。地中海原産で日本には大正時代に渡来。各地に野生化してる。 一年草もしくは多年草.無毛で,茎は細くて地上を這い,長さ10~40cm.所々で不定根を出す。 葉は掌状に浅く5~9裂,花冠は白~淡青色で暗紫色のすじがあり長さ7~9mm, 上下2唇に分かれ。上唇は2裂して直立,下唇の背面には2個の黄色いふくらみがあって花口をふさぐ。 花冠の後端は距となる。雄ずい4,雌ずい1.果実(さく果)は径5~6mmの球形, 長絵によって下垂,熟すと裂ける.種子は径1mm弱,黒色~褐色で不規則なしわを持つ。 花期は春~初夏。 《以上資料より抜粋》 2月25日誌「庭の花暦2015年初見」
セツブンソウ(節分草) キンポウゲ科(Ranunculaceae) 学名:Eranthis pinnatifida Maxim.(Shibateranthis pinnatifida) 日本固有の花、属名のEranthis(エランティス)は、ギリシャ語で「春の花」の意。 和名は早春に花を咲かせるのでついた。でも節分の頃より少し遅く咲く(自生地の話)。 花弁に見えるのはガクで、実際の花弁は中にある小さな黄色い雄しべ状の蜜槽と呼ばれるもの。 奥秩父、両神村や栃木県星野町(日本の北限)にセツブンソウの群生地がある。 山地の木陰などに群生する姿、森の妖精達の乱舞に映る。 木の葉が茂って暗くなる5月頃には種子が散布され、地下の塊茎に栄養分を貯め、 地上部は枯れて翌年の2月まで眠ってしまう春植物。 2月24日誌「筑波山麓」
数えきれないほどこの場所から富士嶽を拝んできた。 幾度見ても飽きない。秀峰だ。 この切り通し、かつては壁だった。 いつの頃に切り通しとして崩し道路になったか?? ここから七里ヶ浜まで富士嶽が見える道筋を、 「哲学の海」と勝手に呼んでいる。 途中に、西田幾多郎博士の碑もあって。 2月23日誌「鎌倉市・稲村ヶ崎」
ウメ(梅) バラ科(Rosaceae) 学名:Prunus mume Sieb. & Zucc. f. mume 裏山の日陰に白梅が植えられている。元々あったのか否か??? なんとなく園芸種のミヤコニシキ(都錦)にも見える。 だが両親なき今は、特定できていない。 古木で幹の高さが7-8mは、ある。秋にはうっすらと紅葉もする。 樹皮は割れ目があり、花は香り良い。果実は6月に熟す。 九州には、野生化してるところがある由。豊後梅か?? 2月21日誌「鎌倉市・稲村ヶ崎」
ハンノキ(榛の木) カバノキ科(Betulaceae) 学名:Alnus japonica (Thunb.) Steud. 別名:ソロバンノキ, ハノキ 花片は、密集花・画像のように枯れた味わいであるが。 名前は、ハリノキから転化したいう説と、 刈り取った稲を干す木として使用されたため、飯の木とされたという説がある。 実や樹皮は茶色の染料として利用された。 木に魔王が住み、この木から美女が生れたという北欧神話がある。 冬場の花粉症は、ハンノキの花粉が原因かもしれない!?! 湿った土地を好み、高さ15-20mになる落葉高木。 「研究者ノート」(筑波大学、奥山雄大) チョウをはじめとする昆虫の幼虫の多くは、限られた植物だけを食べて成長することができます。 アゲハチョウとミカン、モンシロチョウとキャベツの関係でおなじみですね。 水生植物区の池の周りにたくさん生育しているハンノキの若葉だけをえさにしているのは、 金緑色に輝くとびきり美しいチョウ、ミドリシジミの幼虫です。 ミドリシジミの成虫が現れるのは年に一度、初夏だけ。7月には卵を残していなくなってしまいます。 美しい緑色のはねはオスだけが持っており、これを見せつけることでメスを呼ぶようです。 ミドリシジミはおもに朝夕に活動します。池の木道等を注意して歩いてみて下さい。 ちょっぴり幸運なら、ちらちらと緑色を見え隠れさせて飛ぶ小さなチョウに出会えるでしょう。 川などの護岸目的で水辺に植栽されることが多い。肥料木としての効果もある。 材は建築材や器具・家具材などに、樹皮や球果を染料やタンニンをとる原料として利用する。 2月20日誌「大和市・泉の森」
フクジュカイ(福寿海) キンポウゲ科(Ranunculaceae) 学名:Adonis multiflora × ramosa ‘Fukujukai’ 別名: フクジュソウ(福寿草) 園芸品種、フクジュソウとミチノクフクジュソウとの雑種。 花弁は、7枚以上。染色体が三倍対のためフクジュソウと同じく種ができない。 フクジュソウと見分けが難しい。 今年は、早くに花を見せた。天候・気温異変か?? 普通、3月中旬に花がつくのだが?? 2月19日誌「大和市・泉の森」
サルノコシカケ(猿の腰掛)今関六也先生談 担子菌類、サルノコシカケ目サルノコシカケ科・マンネンタケ科・キコブタケ科の菌類のうち、 とくに木質で多年生となるキノコを総称した一般名。 立ち木または枯れ木に生え、棚形か馬蹄(ばてい)形に発達し、年々成長を続けて厚さと幅を増す。 数十年を経過した巨大なものは径1メートル、厚さ数十センチメートルにも達する。 キノコの下面には無数の微細な管孔(くだあな)が密に並び、その内面に胞子をつくる。 管孔は1年ごとに新しく下側に形成されるため、キノコを縦断すると管孔部には多くの層が認められる。 サルノコシカケは種類が多く、分類には顕微鏡的特徴も加えなければならないが、 縦断面の組織(傘の肉)の色で大別すると次のように分けられる。 傘の肉が白色ないし黄白色で、針葉樹に生えるツガサルノコシカケ、エブリコ、オオシロサルノコシカケ、 広葉樹に生えるカシサルノコシカケ、ニレサルノコシカケ(いずれもサルノコシカケ科)。 これらはいずれも普通にみられる木材腐朽菌で、 立ち木に侵入すれば心材または辺材を腐らせ、風倒、風折れの原因となる。 こうしたことによって森林は壊滅的被害を受けることがある。 また庭木、公園木、街路樹なども、こうした木材腐朽菌により風折れする事があり警戒しなければならない。 ただし、木材腐朽菌が直接に木を枯らすことは少なく、 木が材質腐朽病をおこして折れやすくなり、それが枯死の原因となることが多い。 なお、サルノコシカケ科のカワラタケには制癌(せいがん)成分が含まれるといわれる。 2月18日誌「大和市・泉の森」