ホウチャクソウ(宝鐸草) チゴユリ科(Colchicaceae) 学名:Disporum sessile D. Don 春にナルコユリやアマドコロと時期を一緒として開花する。蕾時期は判別がむずかしい。 が、花が開くと区別は容易。 ホウチャクソウ、チゴユリ、ナルコユリやアマドコロも青黒い実を付ける。 7月11日誌「7/6大和市・泉の森」
エゴノキ(野茉莉) エゴノキ科 学名:Styrax japonica 春に白い花を沢山つけた枝々に実が付いた。 花期は短、地面に花びらがそのままの形で落ちていた。 果実に有毒のサポニンを含み、その味がエグイこと。。。! その訛りでエゴノキとなった由。 だが、この実よくよく見るとどことなく可愛い。 7月10日誌「7/6大和市・泉の森」
タシロラン(田代蘭) ラン科(Orchidaceae) 学名:Epipogium roseum (D. Don) Lindl. **お見苦しい写真で、お許しをm(._.)m(^з^)。** どことなくボロ布のように見える不可思議な花。 以前は、ギンリョウソウやショウキランと同様に菌類から栄養をとる腐生植物と云われていた。 準絶滅危惧種(NT)に指定されてる稀少な植物。 この植物の存在は、自然環境豊かな証である。 マヤランに続いて同日、同じ里山で見れたのは、幸運だった。 タシロランは、発見者の名前に因んでいるラン科の「菌従属栄養植物」。 従前は「腐生植物」と呼ばれたが菌根菌との関係が明らかになり、 「菌従属栄養植物」と呼ばれるようになった。 分布は関東以西の主に太平洋側。花期は6月下旬から7月上旬にかけての約2週間。 種子は開花後1週間ほどで散布される。 花序は最初、うなだれた姿で出現。これは花茎が硬くなる前に成長してる、 生長の速さを示しているのだとか!?! 全体に白っぽく、葉緑素は持っていない。どことなく幽霊っぽい(主観^^)。 花序が直立し下方から順次花が咲く。花柄の基部には、薄質の苞がある。 花被片は披針形で、距の長さは約5mm、唇弁には淡紅色の斑点がある。 菌従属栄養植物」とは; 地下組織において、菌類(=キノコやカビの仲間)と共生し、菌根を形成していることが判明している。 菌根とは菌類が植物の根に侵入して形成する共生体。 通常、この菌根共生では、植物は光合成できない菌類に光合成産物である炭水化物 (=生きるためのエネルギー源)を提供し、菌類は窒素やリン酸などを植物に提供している。 植物の根よりも細い菌糸は土の間に入り込みやすく、土壌中の栄養塩類を取り込みやすい。 タシロランなどの光合成を放棄した植物では、炭水化物も菌類から摂取している。 タシロランはナヨタケ科の菌類と菌根を形成していることが判った( Yamamoto et al. 2005 )。 ナヨタケ科の菌は腐生菌、落葉や落枝などを分解して炭素化合物を得て生活している。 タシロランは、ナヨタケ科の菌類が存在しないと生きていけず、ナヨタケ科の菌類に寄生していると言える。 しかしナヨタケ類は「寄生」というほどでは無いことで「従属栄養」という言葉が使われ様になった。 人間も他の生物「食物」を食べ続けなければ生きられない従属栄養の生物であるのであります。 7月9日誌「7/6大和市・泉の森」
マヤラン(摩耶蘭) ラン科(Orchidaceae) 学名:Cymbidium nipponicum/macrorhizon 定点觀察のように通年、暇さえあれば訪れる場所(通り道^^)。 秋に・・9月には見られるか!!と、思いながら訪れた7月6日の昼。 !?!一瞬目を疑った。 乱舞するように沢山の径が花を支えているではないか。 よくぞ来てくれた!!って感じでこちらを見ている。 時間を忘れ、昼食を忘れ・・・觀察した。 晩秋には今一度、地味な花と出会えるかもしれない、と思いながら。 ***** 雑務に紛して(単なる言い訳)記録を見るのが遅くなった。 記録を見て、2度びっくり、今度は落ち込む。。。 真摯に花と向き合ったのに、記録写真が見るに絶えない!?! カメラが悪いのでは無い。撮り手のセンス・撮り方が悪いのだ。 老眼鏡!?!を新調しないと・・・なんとも・・・! ******* 6月の里アジサイ、7月に入ってマヤラン。 今夏、残るは孫文蓮。楽しみだ。と気を取り直して。 7月8日誌「7/6大和市・泉の森」
ハエドクソウ(蠅毒草) ハエドクソウ科(Phrymaceae) 学名:Phryma leptostachya 別名: ハエトリソウ 昔、褐色の粘着液を塗ったハエ取り紙というのがあった。 あの原材料を此の草の根から取ったとかで「ハエドクソウ」!! 林床の日陰に育つ野草。 7月7日誌「7/6大和市・泉の森」
アキノタムラソウ(秋の田村草) シソ科(Lamiaceae/Labiatae) 学名:Salvia japonica Thunb 又は、ケブカアキノタムラソウ(Salvia japonica f. lanuginosa) **ヤマハッカかイヌヤマハッカと思ったが、後日再觀察してみると!!** *アキノタムラソウ*と断定、訂正した。ルーペ・メジャーで觀察。 茎は方形で高さ80cm位。細毛があった。葉は対生、5個の小葉からなる奇数羽状複葉。 下部の葉には長い柄があった。小葉は長さ3.7cmの広卵形~長卵形、 上面に毛が散生する。鋸歯の先は丸みを帯び、葉先は鈍頭~鋭頭。 茎の上部の葉は複葉とならず葉柄も短い。 茎の上部に長さ20cmの花穂をだし、長さ1.3cmの青紫色の唇形花を4段輪生する。 花序及び萼には細毛があり、腺毛もあった。萼は長さ5mm、内側に輪状に長白毛がある。 花冠の外側には白い毛が多く、花筒の内側基部近くに輪状に毛がある。 雄しべは2本、前方の葯隔は花糸状に伸長し前方につき出していた。 これ等を鑑み「アキノタムラソウ」とした。 7月6日誌「7/6&7/8大和市・泉の森」
自転車ロードレースの最大イベント“Le Tour de France”がゴールした。 7月5日イギリスでスタート、フランス・ベルギー・スペインと巡った3週間。 自転車ファンとしては「お祭り」で・・・最終日、花の都パリの凱旋。 個人的には、どうしても日本人レーサーの新城 幸也君にステージ優勝を望んだが。 個人プレーではないティーム競技、役割分担が、はっきりしている。 彼のステージ優勝はなかったが、活躍は、輝るものがあった。 苛酷で、しかも選ばれし戦士。幸也君、お疲れ様、とエールを送りたい。 第101回目の総合優勝者は、イタリア人だった。 16年振りのイタリア人優勝者だ。 其の16年前ころは、レースの追っかけをしていた。。。! それも“憧れのサイクリスト、孤高のクライマー「マルコ・パンターニ」”の!! 1998年8月2日、総合優勝表彰台の“マルコ・パンターニ”鮮明に覚えている。 あれ以来のイタリア人の総合優勝、 今年は、イタリア人に期待してもいただけに毎日、興奮しっぱなし。 ブログを書くどころではなかった。友達とのリアルタイムでの交信。 PCとは便利なものだ。現地・現場からデータが送られてくるのだから。 そんなこんなで、僕の夏は・・・終わった、感がある。 7月28日誌「自転車レース」
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草) 紫蘇(しそ)科(Lamiaceae/Labiatae) 学名;Thymus quinquecostatus Celak. 日本に自生している小低木でタイムの仲間(和名が草って??)。 自分で物質を出し他の植物等にいろいろな作用を及ぼす。 これをアレロパシー(他感作用)という由。 ハーブの仲間はアレロパシーが強く虫などを寄せ付けない作用がある。 一緒に植えた植物は、虫が付きにくいなど良い作用を与える。 海岸の0mから高山の3000m付近までと分布域が広く岩礫地で小群落を作る。 葉を指でもむと独特の香りがすることから「ジャコウソウ」と名づいた由。 繁殖力が強く、庭に植えると雑草防ぎの地核植物となる。 自然分布;北海道・本州・九州 【日誌とは、名ばかりで遡って記している。moonさんの「赤紫蘇」にヒントを得た】 7月5日誌「6/18西伊豆・松崎」
モモイロヒルザキツキミソウ(桃色昼咲き月見草) アカバナ科(Onagraceae) 学名:Oenothera speciosa var. childsii 別名: ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) 学名で“Oenothera speciosa”と言われるのはヒルザキツキミソウ(花色・白) アカバナ科マツヨイグサ属; 北アメリカ原産の帰化植物。 全体に白色の短毛を密生し、横に走る根茎から多数の茎を出して群生する。 茎はよく分岐して高さ60cm位になる。 葉は細い披針形~線形で、波状の鋸歯があり、短い柄で互生する。 淡桃色~白色、直径5cmほどの4弁花を茎の上部にやや総状につける。 8本の雄蕊と、先端が十字型をした雌蕊がある。花期は5~7月。 7月3日誌「6/18西伊豆・松崎」