クリンソウ(九輪草) サクラソウ科(Primulaceae) 学名:Primula japonica A. Gray 園芸用の花にも見える花だが、純粋な日本原産野草である。 川沿いや湿った山地に見えると資料にある通り湿地で見かけた。 五重塔などの先端部分(九輪)のように何段にも輪になって咲く。 花期は、過ぎていたが楚々と立っていた。 自生地: 北海道・本州・四国 6月15日誌「6/1箱根・湿生花園」
チョウジソウ(丁字草) キョウチクトウ科(Apocynaceae) 学名:Amsonia elliptica (Thunb.) Roem. & Schult. 川岸や原野など、湿った土地に見える多年草。 茎は直立し40-80cm。葉は長楕円形、無毛で長さ2-5cm、幅7-15mm位。 茎頂に円錐状の花序をつけ、花冠は青藍色、径・凡そ13mm。 自生分布:本州・九州。絶滅危惧ランク;準絶滅危惧 (NT) 6月14日誌「6/1箱根・湿生花園」
ジュウニヒトエ(十二単) シソ科(Lamiaceae/Labiatae) 学名: Ajuga nipponensis Makino 丘陵地や明るい林内・道ばたなどに見える。高さ10-25cmの植物。 白い毛で全体が覆われており、茎葉は倒披針形で対生、波状の鋸歯がある。 茎頂に穂状花序をだし唇形花を咲かせる(色は、環境により変化する。) 上唇が非常に短いのが特徴。 和名は、花が幾重にも重なって咲く様子を、女官の十二単に喩えたもの!?! 自生・分布:本州・四国 6月13日誌「6/1箱根・湿生花園」
エゾウスユキソウ(蝦夷薄雪草) キク科(Asteraceae) 学名:Leontopodium discolor 北海道の礼文島、ニベソツ山、藻琴山にわずかに自生。 山地の岩場や草地に見え、高さ15~30センチ。 葉は先が尖った倒披針形でロゼット状につき白い花を咲かせる。 が白い花弁のように見えるのは苞葉、中心部に頭花が集まっている。 礼文島のものは「レブンウスユキソウ」と呼ばれている。 雪をかぶった花びらのように見える苞葉、葉の変化したもの。 花は中心部にある小さな部分等々、、、。 ヨーロッパアルプスを代表する高山植物、エーデルワイスも仲間。 6月12日誌「6/1箱根・湿生花園」
エゾルリソウ(蝦夷瑠璃草) ムラサキ科(Boraginaceae) 学名:Mertensia pterocarpa var. yezoensis 瑠璃色の青い花を咲かせるが、蕾時は、赤紫色。 わが国の固有種。北海道の中央高地、夕張山地、日高山脈に自生。 高山帯の岸壁や岩礫地、草地に見える。茎高、15cm位。 茎や葉は、白っぽい粉をかぶったような淡い緑色。 母種は、南千島に見れる「チシマルリソウ」。 6月11日誌「6/1箱根・湿生花園」
キクバクワガタ(菊葉鍬形) ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae) 学名:Pseudolysimachion schmidtianum var. schmidtianum(Veronica schmidtiana) ゴマノハグサ科ルリトラノオ属の多年草。花径1.0cm位。 花弁状に4深裂した花冠の中央から長い1本の雌蕊、両脇から2本の雄蕊が突き出す。 高山や海岸の礫地や岩場に分布。北海道や高山に多く見られる。 6月10日誌「6/1箱根・湿生花園」
ハクサンフウロ(白山風露) フウロソウ科(Geraniaceae) 学名:Geranium yesoemse var. nipponicum ニッコウキスゲの群落の中に咲くハクサンフウロ。 周りの草にまぎれて目立たないが、瀟洒に咲いていた。 東北地方~中部地方(伊吹山辺りまでか)自生が確認されている。 高所の雪渓周辺草地でよく見かける。高さは5~60cm。 母種はエゾフウロ(蝦夷風露)。 6月9日誌「6/1箱根・湿生花園」
フナバラソウ(舟腹草) キョウチクトウ科(Apocynaceae) 学名:Cynanchum atratum Bunge 別名;ロクオンソウ 「イズカモメヅル」「コバノカモメヅル」「アズマカモメヅル」と同科カモメヅル属。 つる性ではなく、30~80cmの高さに自立する。 名前は、熟した実が二つに割れ、その一片が船の腹に見えることから。 茎は分枝せず高さ40~80cm、全体に軟毛を密生、葉は長さ6~10cm位。 花冠は5裂し裂片は長さ7mm位、袋果は長さ約7cm。 自然植生; 北海道から九州、山野の草地にはえる多年草。 絶滅危惧ランク;絶滅危惧?類 (VU)。日本固有種。 名の由来;和名の舟腹草は袋果の形を舟の胴体にみたてたもの。 6月8日誌「6/1箱根・湿生花園」
クサタチバナ(草橘) ガガイモ科(Asclepiadaceae) 学名:Cynanchum ascyrifolium 花の特徴、茎先に数個の花柄・花径2センチくらいの白い花をたくさんつける。 葉にも特徴があり楕円形で柄があり対生。 葉先は尖り両面にまばらに毛がある。 実の特徴花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出)。 和名の由来は、花がミカン科のタチバナ(橘)に似ていることから 自然植生;関東地方から四国。山地の木陰に見られる多年草。 6月7日誌「6/1箱根・湿生花園」
ミヤマホタルカズラ(深山螢葛) ムラサキ科(Boraginaceae・リソドラ属) 学名: Glandora diffusa (Lag.) D.C.Thomas ミヤマホタルカズラ 標準 Lithodora diffusa (Lag.) I.M.Johnst. ミヤマホタルカズラ synonym Lithospermum diffusum Lag. ミヤマホタルカズラ synonym 【米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)】 別名: リンドラ 深山蛍葛は、ヨーロッパの西南部のやや標高の高いところが原産地。 高さ10~35cm位、匍匐性で葉は線形、「ローズマリー」の葉に似ている。 ヨーロッパ原産の丈の低い木の仲間。、園芸上は多年草扱いされているようだ。 6月6日誌「6/1箱根・湿生花園」