《襍樹・/・古往今来117》野村楓

《襍樹・/・古往今来117》野...

ノムラカエデ(野村楓) カエデ科(Aceraceae)
学名:Acer palmatum v. sanguineum Nakai

ノムラカエデは、春、夏に紅葉する珍しいモミジ。
オオモミジ(大紅葉)系カエデ(楓)の園芸品種。
葉は大きく、春は暗紫色、 夏は深緑色、秋は紫紅色となる落葉中高木。
葉は7~8裂。半陰地や水分が好きで乾燥を好まない樹木、
紅葉が美しいのは日向で多少乾燥気味の場所に植えられたものといわれる。

7月25日誌「2012/7/29箱根湿生花園」
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《襍草・/・古往今来116》顎無

《襍草・/・古往今来116》顎...

アギナシ(顎無)  オモダカ科(Alismataceae)
学名;Sagittaria aginashi Makino

自然度の高い農耕地周辺の湿地や用水路、休耕田に生える多年草だが、、、。
除草剤の使用、圃場整備、休耕田の管理放棄等で激減している。
葉は矢じり形で面白い形。同属のオモダカ(S. trifolia)と非常によく似る。
が、アギナシは水田内に生えることは殆どなく花茎は葉よりも高く上げる。
違いは、アギナシの葉身の側裂片の先端は、ルーペで観察すると丸みを帯びる。
オモダカは、先端が尖っている。
環境省のレッドリスト(2007)では、準絶滅危惧(NT)に登録されている。
若葉の形状を「顎無し」と見立てたのが名の由来。
近縁種のオモダカと似てるが、アギナシは、球芽(むかご)のあること等で見分ける。

7月24日誌「2012/7/29箱根湿生花園」
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《襍草・/・古往今来115》禊萩

《襍草・/・古往今来115》禊...
仙石原湿原に見る景観は、見事だ... 仙石原湿原に見る景観は、見事だった(以前の画像)
2014年9月21日、泉の森;... 2014年9月21日、泉の森;花も終りに近い

ミソハギ(禊萩) ミソハギ科(Lythraceae)
学名:Lythrum anceps (Koehne) Makino
別名: ボンバナ(盆花)、ショウリョウバナ(精霊花)、ソビソウ(鼠尾草)

梅雨明頃になると咲き始める禊萩。
子供の頃は、田んぼなどで目にした花。最近は、植物園で見るだけになってしまった。
根茎は横にはう。茎は直立して高さ1m前後と立派。
お盆の仏事に用いる風習がある。
和名のミソハギ由来はミソギハギ(禊萩)で、
花に水を含ませて仏前の供物に水をかけたことから。


7月23日誌「2012/7/29箱根湿生花園」
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《襍感・/・古往今来114》白い鳩

《襍感・/・古往今来114》白...

久し振りの源氏池の蓮に感慨を深くする。
史実をしっかりと伝えないと、、、伝承って・・・と思う。
単に大賀蓮と言えば、千葉県千葉市検見川の落合遺跡で発掘された「種」
を発芽させ、各所に分植されたものを指すだろう。
八幡宮源氏池に咲く蓮花もそれと思われているかもしれない??
学問的に蓮の特定を求めるわけでは無いが、
由来は、しっかりと表明すべき、と思うのだ。
そんな事をおもっている時、頭上の樹枝に白いものを見た!
しっかり見ると「白い鳩」がいるではないか!!
八幡宮の扁額にもある白い鳩、平和の象徴などとも云われている「白い鳩」。
僕の脳裏に浮かぶは、「鳩サブレー」!!
朝から、蓮調べに夢中になって・・・お腹が空いた!!
人混みを避けるようにその場を離れて、昼食探しに・・・。


7月22日誌「/7/20鎌倉鶴岡八幡宮源氏池」
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《襍木・/・古往今来113》小紫

《襍木・/・古往今来113》小...

コムラサキ(小紫)    シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Callicarpa dichotoma (Lour.) C. Koch
別名: コムラサキシキブ(小紫式部)、コシキブ(小式部)


**源氏池で蓮をながめていたら、膝に木の枝が触れたように感じた。**
**夢中で先ばかり見ていて気付かなかった**
***私も・・・健気(けんき)!?!でしょ・・・と挨拶していたm(._.)m***

葉腋より少し上から花序を出し淡紅色の花をつける。
本州~九州の山野の湿地に生え、高さ2mほどになる。
よく似た仲間にヤブムラサキやムラサキシキブがある。


7月21日誌「/7/20鎌倉鶴岡八幡宮源氏池」
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《叛逆のろれつ・/・古往今来112》孫文蓮

《叛逆のろれつ・/・古往今来1...

蓮の花が各地で咲いていると・・・!報道やら友達からの連絡。
而して、今や珍しくもなくなった「古代蓮」。
大賀博士の研究・尽力で数千年の時を以って蓮が蘇っている。
日本で見つかった古代蓮の「種」。浪漫あふれるが!
旅先でもアチラコチラで「古代蓮」に出会う。
こうなると、「もういいょ」ってへそが曲がってきた。

そんななかで、以前より気になっていたこと。
古代蓮、日本で出土した「種子」とは異なり中国出土の「古代種子」。
大賀博士が種子を開花させたことには変わりないのだが、、、。

ブログルを使わせて頂いた最初の年、2005年の夏に投稿した、
「孫文蓮」のこと。
この「孫文蓮」今では、下関市の長府庭園で見ることができる。また、このような紹介記事もある

前置きが長くなったが、この「孫文蓮」、神奈川県・鎌倉市の鶴ヶ岡八幡宮の池にも分植されているのだ。
私事だが、諸々の事情あって、鎌倉を離れて久しい(とは言っても往来はしょっちゅうしてるが)。
タイミング悪く、「孫文蓮」とご対面できていなかった。のんびり構えても居たのだ。
所がこの数年、友達から八幡宮の関係者は、「孫文蓮」のことなど知らないって??聞かされていた。
其の友人にしてもどれが「孫文蓮」?? そんなの存在していないのでは???と。
分植された年に観蓮会を持ち、その時の記録を僕が書いた。
手持ちもあるが、鎌倉の図書館に必ずあると・・友達を誘って資料室を訪ねた。
こちらの指定した「鎌倉の自然を守る会々報」を見せてもらった。
会報誌「ゆきよもぎ」第106号に記事が見えた。
これで友達も納得してくれた。そして・・・いざ、源氏池へ。
観光客でごった返す池を久し振りに見た。
1976年春に分植された位置にらしき蓮が、、、そして増えた蓮たちが瀟洒に咲き誇っていた。
だが、ウル覚えだ。実際に目の前の「蓮」の種類の特定は、見た目ではわからない。
八幡宮関係者は、単に「古代蓮・大賀蓮」と思っているらしい!?!


鎌倉市は、近代史・現代史を深く検証すべきだ。
史実の検証と記録保存を急がないと、生き証人が少なくなっているのだから。
鎌倉の文化人たちよ・・・、この30年余り何をしていたのか??って疑問を持つ。
池でそして小町通りを見て、まさに「昭和は遠くなりにけり」、
って寂しく、否、己に課する目標をみつけたって、帰宅した。

個人的に遥か昔の花の色など正確に覚えていない(写真は見つかるかもしれないが)。
今の己の感覚、モノクローム写真のようだ。
しかとDNA鑑定でもして、八幡宮のハス群の種類選別をはっきりさせてもらえないものか。
些細な文化史かも知れないが、1960年代から70年代は、激動の時代でもあった。
緑(自然)の環境保全・古都保存法、これ等の問題は70年安保問題で陰が薄い。
近代・現代の生活環境(緑地・自然環境)、都市開発問題の発祥地的原点が鎌倉であった。
これ等を想うと、今の鎌倉は、単に「観光地鎌倉」としか見えない。
半世紀前の東京オリンピックの頃に問題提起され一応の解決を見たが、
未だ不十分な「歴史的環境」整備、否、悪化してる環境が、今の鎌倉の姿。
歴史・文化の記録と検証。それに基づく生活環境・文化遺産整備。

久し振りに拝んだ、源平池の蓮。
「咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる」




7月20日誌「7/20鎌倉鶴岡八幡宮源氏池」
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《襍草・/・古往今来111》河原撫子

《襍草・/・古往今来111》河...

カワラナデシコ(河原撫子)  ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Dianthus superbus L. var. longicalycinus (Maxim.) F.N. Williams
別名: ナデシコ、ヤマトナデシコ

日当たりの良い低地や山地の草原もしくは河原に生える。
秋の七草の一つとして食され、薬用でもあるらしい。
名の大和撫子の如く大古より日本にゆかりある花。
「愛しい子」を表す「撫し子」が名前の由来。
ナデシコは、ナデシコ属の総称だが一般的こはカワラナデシコを指す。


7月19日誌「2012/7/29箱根湿生花園」

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《襍木・/・古往今来110》達磨糊空木

《襍木・/・古往今来110》達...

ダルマノリウツギ(達磨糊空木)  アジサイ科(Hydrangea)
学名; Hydrangea paniculata "darumautugi" 


エゾノリウツギの矮性種で「ダルマウツギ、又はダルマノリウツギ」という。
花の香りのせいかコガネムシなどの昆虫が集まる。

7月18日誌「2012/7/29箱根湿生花園」

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《襍草・/・古往今来109》燕尾仙翁

《襍草・/・古往今来109》燕...

エンビセンノウ(燕尾仙翁) ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Lychnis wilfordii

山地の湿地に生える多年草。7月の半ばから咲き始める。
茎の先に集散花序を出し、5枚の細かく裂けた赤い花弁を付ける。
咲き誇っている姿が艶やか故か、乱獲や盗掘により激減している。
将来自生絶滅の危険性が高く「絶滅危惧種?B類」に指定されている。

7月17日誌「2012/7/29箱根湿生花園」

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《襍草・/・古往今来108》山百合

《襍草・/・古往今来108》山...

ヤマユリ(山百合)  ユリ科(Liliaceae)
学名:Lilium auratum Lindl. var. auratum

ヤマユリの蕾が開花する直前はオレンジで赤色がかっている。
花開すると花の裏側に色が残り、中心には黄色い太い筋が入る。
世界のユリの中で最も大きい直径20~26cm位の白い強い香りの花をつける。
地下に大福もちのような形の鱗茎(茎の周りに膨らんだ鱗片の集り⇒球根の一種)がある。
花は茎の先に1~6個、多いものでは20個もつく。
花は6枚の花被片からなり、そのうち3枚は少し細く元々がく片が花びらの様な姿に変わった。
幅の広い3枚の花被片が、本来の花びら。
『研究者ノート、筑波大・遊川知久』
日本は、世界でいちばんユリの美しい国といってよいかもしれません。
14種が北海道から沖縄まで、春から夏の山や野を彩ります。
中でもヤマユリは、豪快な花容とむせ返るほどの官能的な香りで、
梅雨明けを強烈に印象づける植物です。
日本固有の種で、青森県より南、近畿地方まで分布が知られています。
明治維新からしばらく、ヤマユリの球根が大量に欧米へ輸出され、
絹とともに外貨獲得の稼ぎ頭でした。
利 用;庭植え、切り花として用いられる。根は古くから食用にされる。

「神奈川県の県花」

7月16日誌「大和市・郷土民家園」

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