朝日新聞8月25日朝刊に掲載された「折々のことば」である。サクラダ・ファミリアで活動している彫刻家、外尾悦郎さんの言葉、「ガウディが最終的に目指したのは森羅万象の色のグラデーション」。ロイヤル コペンハーゲンの芸術主任であったアーノルド・クローが目指した「多色の釉下彩」も「森羅万象の色のグラデーション」だったのかもしれない。
昨晩はデンパサールにあるアートセンターでバロン・ダンスを見てきました。今やバリで一番バロン・ダンスの踊りがうまいテドさんが踊りました。彼とは、数年前日本へ来日したときにトゥラン・ブーランというガムラン・グループで共演しました。普通、観光用のバロン・ダンスは50分くらいですが、2時間も上演していました。観光用のバロン・ダンスは本当に久しぶりでした。少し疲れましたが、今、バリに来ているガムラン仲間がほぼ集まったので良かったです。
松濤美術館へ「最初の人間国宝 石黒宗磨のすべて」展を見てきた。大正から昭和にかけて活躍した陶芸家である。松濤美術館から始まり、富山県水墨美術館、茨城陶芸美術館、山口県立萩美術館・浦上記念館、そして、岐阜県現代陶芸美術館と巡回するようだ。昭和30年に重要無形文化財保持者(人間国宝)の制度が誕生したときに、富本憲吉、濱田庄司、そして、荒川豊蔵とともに陶芸界から認定された陶芸家らしい。正直、よく知らなかった。あまり時間がなかったので、ざっと見たが、基本的には、この時代の作家に特有の中国陶磁器の研究をベースにした日本の近代陶芸作家である。まあ、もう一度、ゆっくり時間をかけて見に行こうかな..
先日、Bunkamura ザ・ミュージアムへ「風景画の誕生」展を見てきた。ウィーン美術史美術館が所蔵するものから厳選された70点が展示されていたようだ。とても見応えがあり、充実した展覧会だった。人物を描くことのない純粋な「風景画」は、17世紀のオランダから生み出されたようだが、それ以前の宗教画の場面の背景にも美しい風景画が描かれており、それらを含めた「風景画」が時代を追って展示されていた。個人的には、15世紀と16世紀の宗教画が100年の差で、まったく、描き方が違うのがとても印象的であった。また、1年12か月の月暦図には、当時の人々の生活が描かれて面白かった。 「お勧めである。」と言いたいところだが、もう終わってしまった..
先週末、渋谷の光塾で、ワヤン・クリッを見てきた。演目はムナラ・ギリ「乳海攪拌」、マハーバーラタの第1巻アディ・パルワの中の挿話だそうだ。聖水アムルタをめぐる神々と悪鬼の話。いろいろな新しい試みがあり、とても面白かった。東京ではお初の新しいキャラクター、具志堅さんが良かった。特に、初日の具志堅さんは、自分の言いたいこと、あるいは、表現したいことが、自然に出ている感じがした。これから、1年この演目で全国を回るようだが、どういう風に成長するか楽しみだ。