東灘区役所の南側の歩道には、色々な彫刻が並んでいます。
バス停もありますので、待ち時間に鑑賞される人も多いのかと眺めておりましたが、皆さん日常的に目にしている人ばかりのようで、足を止めて眺める人は皆無でした。
そんな中の一つの作品に興味を持ちました。
神戸市内には、多くの彫刻が屋外展示されていますが、作家がどのようなタイトルを付けているのかを考えながら鑑賞するのも、散歩の楽しみの一つです。
写真は三浦孝之氏の『さかな to ねこ』(1999年)ですが、皆さんはどうのようなタイトルを思い付かれたでしょうか?
わたしは、「ネコとカツオブシ」と閃いたのですが、そんなタイトル付ける訳ないわなぁーと、一人苦笑しておりました。
以前に、元町商店街の南に位置する乙仲通の変電所を取り上げました。
若者が集まる地域を意識してか、モダンな外観の変電所として化粧されていました。
この写真の変電所は、兵庫区上沢通にあります「会陽変電所」です。
敷地入口の扉は目隠し板で覆われ、植え込みも高さがありますので、ほとんどの歩行者は何も目にすることもなく、この前を通り過ぎて行きます。
別の角度からチラリと見えた建物に違和感を覚え、鍵穴用の10センチ角の隙間から中をのぞいて驚きました。
右側の鉄扉3か所以外は、すべてペンキで書かれたダミーの窓です。
写真は、その隙間から写しましたが、笑いましたね。
おそらく、殺風景な外観を少しでも見栄え良くと考えペイントされたのでしょうが、あまりにもおかしいので、入口の扉が目隠しされたのではないのかなと、深読みしております。
<神戸森林植物園 6号F>
2ヶ月に一度、うまい酒とうまい料理を求めて集う「赤とんぼの会」8名のメンバーの仲間、三浦さんから趣味で描かれているペン画展の案内状を頂きました。
絵心も素晴らしいのですが、古希を迎えられたにも関わらず、昨年はゴルフを58ラウンドこなされたゴルフ好きでもあります。
昨年末には少しばかり入院され、しばらく会合にはお顔を出されてはおられませんでしたが、案内状を頂き一安心です。
40点程度の展示会ですが、お近くの方はぜひ一度お寄り下されば幸いです。
* 開催日時 2008年9月9日(火)~14日(日)11:00~18:00 (最終日は16:00まで)
* 開催場所 ギャラリー「ミウラ」 神戸市中央区中山手通1ー8ー19 三浦ビル1階
(各三宮駅より徒歩3分・「正家そば」北側)
ある集まりにて、阪神魚崎駅にての待ち合わせがありました。
少し早めに着きましたので、周辺をウロウロ。
六甲ライナー駅への接続通路に、作品が飾られていました。
市立六甲アイランド高校の芸術系・デザインコースの学生さんたちの作品です。
「6年連続こうべユース賞教育長特別表彰受賞」とか「文部科学大臣賞/5年ぶり3度目」とかの説明文がありました。
受賞されることは、とても素晴らしい結果だと思います。受賞に関係するなく、学生たちの作品が発表出来る場があるということ事態が、それにもまして非常にいいことだと感じました。
人に観てもらう相乗効果で、作者も励みになることでしょう。
画廊や室内の中だけの展示会ではなく、このような身近な発表の場がもっと増えてくれることを期待しています。
今月末まで開催されている「アートビアガーデン2008」の入り口辺りです。
普段は駐車場スペースなんですが、この時期にだけビアガーデンが営業されています。
場所はどこだと思われます?
なんと湊川神社の境内の駐車場なんです。「アート」と称されているだけあって、写真のように大きな行燈風のオブジェが看板になっています。これも作品の一部なんです。
写真の左手に見えていますのは、アセチレンガスのボンベでしょうか、翼を付けてコウノトリを表しているみたいですね。
料金は、各種アルコールが飲み放題・食べ放題で3800円。少し高いように思えますが、「アート鑑賞料金共」という文言が笑わせてくれます。
夏の暑い夜、ビアガーデンで芸術の鑑賞される粋なご仁、おられるのかなぁ。
北京オリンピック開催まで、あとわずかになりました。
とあるパチンコ屋さんの店先に貼ってあるポスターに目が留まりました。
日の丸の赤をアレンジし、この時期に「がんばる、ニッポンの球技」というコピーがついており、「野球かバレーボールのことか?」と目が留まりました。
サッカー人口は全世界で約2億6000万人。野球人口は1800万人、そして日本発祥のパチンコ人口は約1660万人だそうです。
小さな写真では」分かりづらいと思いますが、赤い丸の輪が、それぞれの競技人口の大きさをイメージしています。
パチンコもサッカーのように手軽さがあれば客が増えるとのコピーでしたが、出玉率を上げればお客は来るという単純な事が抜けているようで、このコピーだけは感心いたしません。
久方ぶりの神戸での個展、顔出ししてきました。
北野町に近い「ギャラリー島田」にての開催でしたが、三宮駅から徒歩15分、暑い道のり汗をかきながら坂道を登って行きました。
いつもより作品数が少ないようでしたが、花の東京でも個展が開催中だとか。プロの画家として、市場優先主義で東京が中心になるんでしょうね。
あまりメジャーな画家ではありませんが、独特な雰囲気のフォルムでの画面構成で、マニアックな愛好者には絶対的な支持を受けています。
漢方薬にも利用される「冬虫夏草」をもじって「冬虫仮想」をキーワードに「粘菌者の王国」を築き上げている画家です。
画面は、粘菌類や奇想天街な動物であふれていますので、正直好き嫌いが出る画風だと思います。
実は彼、小・中・高校と私の同級生ですが、一度も同じクラスになったことはありません。
そんなこともあり、忘れず、離れず、遠からず、いつも彼の活躍を期待しています。
本日5月24日は、「金田一耕助」を探偵役とした推理小説で有名な<横溝正史>のお誕生日です。
大丸ミュージアムKOBEでは、私の母校の兵庫県立兵庫高等学校創立100周年記念展として、出身者の<小磯良平>と<東山魁夷>の展覧会が開催されていますが、<横溝正史>も母校(当時:神戸二中)の大先輩にあたります。
生誕地は、中央区東川崎町。ちょうどハーバーランドの東側になります。ご近所にはダイエーの<中内功>さんの生家もあった地域です。
1902年(明治35年)が生まれ年ですが、生誕100年を超えた2004年に、この生誕碑が設置されました。
メビウスの帯を主題としており、複雑に絡み合った難事件を解決してゆくイメージを表現されているとのことです。
余談ですが、後ろに見える黄色い線は、防潮堤の扉で、いかにも海岸に近いことが分かる雰囲気でしょう。
昨年には、世田谷区にあった書斎を、山梨市に移築され、「横溝正史館」として公開されているようです。
戦後の退廃的な社会状況や倒錯的な性が絡み合う筋書き、田舎の因習や血縁関係を軸とした作品が、どのような書斎から生み出されたのか興味がわきますが、山梨までは時間が取れそうにもありません。
<金山平三>(1883~1964)は、神戸市民でもあまり馴染みがないようですが、神戸出身の洋画家です。
<黒田清輝>らに師事し、『夏の内海』(1916)にて文展特選第二席、『氷すべり』(1917)で特選第一席と受賞を重ね、36歳にして帝展審査員に選ばれています。
この石碑は、生家であった花柳界で賑やかだった花隈の一角に建っています。フェンスで囲われており、中には入れません。
<金山平三>には、子供がおりません。
どうしてこのような石碑があるのか? この旧宅地跡は現在どのような立場で管理されているのか? 雑草を眺めながら、少しばかり気になりました。
近所の不動産屋にも確かめてみたんですが、金山平三との名前を言いましても、「誰ですか?」とのご返事でした。
まだまだ裏道には、興味を引く世界が隠れていそうで、なかなか散歩はやめられません。
今日から、神戸大丸のミュージアム神戸で、小堀遠州「美の出会い展」が開催されます。
千利休によって固められた茶道が、孫の宗旦によって「わび」に傾いていったとき、必然的に起こったのが遠州の「芸術茶」です。
日本に亡命していた、ブルーノ・タウトも遠州をほめ、「日本の生んだ最大の芸術家」と称しています。
小堀遠州は、学生時代に興味を持ち、おおいに研究させて頂いた人物です。
いつもの立ち呑み屋さんに、元町通りの古美術商の番頭さんがおられ、いつも招待券を下さります。今回は、わたしがこの方面に興味があることを知っておられるので、複数枚頂きました。期間中、何回か足を運ぶつもりです。
招待券のバックは、わたしが遠州の研究をしていた大学ノートです。
ノートのタイトルは「きれい寂びを求めて」、全3冊。
本棚に入れたままでしたが、貴重な青春の遺物です。
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