5日の東京外国為替市場で、円相場は続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ51銭の円高・ドル安の「1ドル=147円36〜38銭」で推移しています。米労働市場の先行きへの懸念が強まったことから米利下げ観測が高まっています。日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢でした。
前週末1日発表の7月の米雇用統計の結果を受けて、市場では米景気が減速しているとの懸念がくすぶっています。米連邦準備理事会(FRB)が9月にも追加利下げに動くとの見方が根強く、4日の米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが入りました。
円相場は「1ドル=147円48銭」近辺まで伸び悩む場面がありました。日本時間5日午後の取引で米長期金利の低下が一服しており、円相場を下押ししました。5日は事業会社の決済が集中しやすい「5・10日」にあたり、国内輸入企業などによる円売り・ドル買いが出たとの観測も相場の重荷となりました。