ファルコン昆虫記(1174)【ウリハムシ】(4)
8月
4日
我が家で栽培しています〈胡瓜〉の葉で観つけました甲虫目ハムシ科ウリハムシ属の【ウリハムシ(瓜葉虫)】です。
「テントウムシ」とよく似た飛行を見せます【ウリハムシ】の成虫は体長7~8ミリ程の黄褐色で、パッと見はとてもかわいらしい大きさで、悪いことをしそうにない姿をしていますが、春から夏にかけて、キュウリやメロン・カボチャなどウリ科植物に出現します。幼虫は根を食い荒らし、成虫は葉を〈トレンチ行動〉にて、食い荒らすので害虫となっています。
幼虫は約3~5週間かけて3齢を経たのち、土中で繭を作って蛹になり、1~2週間後に羽化します。新成虫が発生するのは7~8月で、葉や果実への成虫による被害は、越冬を終えた成虫が活動を始める5月頃と8月頃が最盛期です。
なお、本州のほとんどの地域では、【ウリハムシ】の発生は年に1回で、9月下旬には成虫が越冬場所に移動します。ただし、温暖な地域では9~10月に2世代目の成虫が発生することもあるようです。
日本には、よく似た姿で甲虫目ハムシ科ウリハムシ属として、前翅だけが黒い「クロウリハムシ(黒瓜葉虫)」がいます。