30日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比10銭円高・ドル安の「1ドル=144円00〜10銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=143円48銭、安値は「1ドル=144円45銭でした。
30日、朝発表の
4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比「2.1%上昇」と、市場予想(2.2%上昇)を下回りました。「(今後予想される)関税の影響を除けばインフレは鈍化しているとの確信を米連邦準備理事会(FRB)高官にもたらすことにつながるとの受け止められています。米国のインフレに対する過度な懸念が後退したことも、円買い・ドル売りを支えています。
もっとも、円の上値は重かった。ミシガン大学が30日午前に発表した5月の米消費者態度指数(確報値)は(52.2)と速報値(50.8)から上方修正され、市場予想(51.5)も上回っています。
米中両国が5月中旬に追加関税の引き下げで合意したことを受け、過去2番目に低い水準に落ち込んでいた速報値から改善しています。