「女性」は生物学的な女性だけ@英最高裁
4月
17日
16日、英最高裁は性自認が女性のトランスジェンダー(出生時は男性とされたが自らは女性だと認識する人)と生物学的な女性が法的に同等に扱われるべきかどうかが争われた訴訟で、同等に扱われるべきではないとの判決を言い渡しました。法的な「女性」の定義は生物学的な女性であるべきだと判断しています。
訴訟は、公共の場やサービス、職場での性別に関する平等法を巡って争われました。同法では女性の定義が明記されておらず、北部スコットランド自治政府は性自認が女性のトランスジェンダーも、女性として同法で保護されると主張。これに対し、一部の保守的な女性団体が、生物学的な女性に限るべきだとして、提訴しました。
スコットランド自治政府側は、2004年の法律で、診断を受けるなど条件を満たした上で「ジェンダー認定証明書」を取得すれば、あらゆる目的で性別を変更することが認められていると説明。
一方、女性団体側は、トランスジェンダーを女性として認めれば、病室や刑務所といった性別によって分かれる空間などの運営に支障が生じるとしていました。