6年前、「高杉隆一」、「本城清四郎」、「大石和彦」の幼馴染3人が追っていた政界と反社会組織が複雑に絡み合う犯罪は、まだ別ルートでしぶとく続いていました。そんな中、東日本大震災が起こります。混乱の時期を経て、悪の連鎖を断ち切るべく執念を燃やす3人でしたが、警官としての円熟期の50歳を迎えた先に思いもしない「大石和彦」がなくなり、同期3人の警察官としての活動がくずれてしまい、本署でもってシリーズ終了となりました。
<濱嘉之>の著作らしく、時系列的に日本や世界情勢が盛り込まれていますので、ノンフィクション的に楽しめ、政界の裏話が垣間見れる作品として、本書も十分に楽しめました。