日経平均株価(3月11日)終値3万6783円11銭
3月
11日
11日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、午前終値は前日比645円70銭(1.74%)安の3万6382円57銭でした。
米景気を巡る先行き不透明感から前日の米株式市場ではハイテク株を中心に大きく下落でした。東京市場でも半導体関連や電機など幅広い銘柄に売りが広がりました。日経平均の下げ幅は1000円を超え、取引時間中としては、(2024年9月17日)以来、およそ半年ぶりに節目の3万6000円を下回る場面がありました。
<トランプ米大統領>は、9日放送の米FOXニュースのインタビューで景気後退入りの可能性を明確に否定しませんでした。10日の米株式市場では、政権が短期的に景気に配慮した政策を打ち出さず、関税政策などが米景気を下押しするとの警戒感からダウ工業株30種平均など主要3指数が下落でした。とりわけハイテクや半導体関連への売りが目立ったことから、東京市場でも東エレクやアドテストのほか、ソニーGや任天堂などに売りが膨らんでいます。
訪米中の<武藤容治経済産業相>は米東部時間10日(日本時間11日未明)、ワシントンで<ラトニック米商務長官>らと会談しています。12日に発動が迫る鉄鋼・アルミニウム製品への米国の追加関税に関し、日本に対して、快い返答はなく、米関税政策を巡る先行き不透明感が一段と強まり、投資家心理を冷やしています。
売り一巡後は、自律反発狙いの買いなどが入り、日経平均株価は大引けにかけて次第に下げ渋っています。
終値は、前日比235円16銭(0.64%)安の3万6783円11銭で終えています。