米テスラ株、4割安
3月
2日
米電気自動車(EV)大手テスラの株価が、昨年12月中旬に付けた史上最高値から2カ月半で4割安と急落しています。
<イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)>と<トランプ米大統領>の関係の近さが好材料視されて一時急騰しましたが、既に値上がり分が帳消しになっています。むしろ米欧で<イーロン・マスク>への嫌悪からテスラ車販売が急減しているとみられ、株価を押し下げています。
2月28日は前日終値比(4%高)の292.98ドルで引けています。昨年11月の大統領選投開票日明けに290ドル近辺だった株価は、12月中旬に一時490ドル近くまで上昇。これ以降は下落基調で、特に今年2月は売りに拍車が掛かりました。
販売不振は数字に表れ始めています。報道によりますと、テスラの1月の米販売台数は前年同月比(13%)減の約4万2000台。EV市場全体は(15%)増と伸びており、テスラの不調が際立ちます。また、欧州全体の同月のEV販売は(37%)増えましたが、テスラ車は(45%)減の約9900台に落ち込んでいます。