日経平均株価(2月21日)終値3万8776円94銭
2月
21日
21日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前日比41円30銭(0.11%)高の3万8719円34銭でした。
前日の米株安などで朝方は売りが先行しました。21日の衆院予算委員会に出席した日銀の<植田和男総裁>の国債買い入れなどに関する発言が前場中ごろに伝わると、金利低下や円相場の下落が進むにつれ日経平均は上昇に転じましたが、上値では利益確定や戻り待ちの売りが出て、再び下げに転じるなど方向感を欠く展開でした。
20日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価など主要3指数が下落した流れを受け、朝方は売りが優勢でした。指標となる新発10年物国債の利回りは前日比(0.005%)低い(1.435%)をつけています。一時前日を(0.015%)上回る(1.455%)と2009年11月以来の高さに上昇していましたが、日銀の<植田和男総裁>の発言をきっかけに低下に転じています。
日銀の<植田和男総裁>の発言をきっかけに相場つきが変わりました。<植田和男総裁>は衆院予算委員会で、このところの金利上昇を巡って「急激に上昇するような例外的な状況では、機動的に国債買い入れの増額などをする」などと述べています。東京外国為替市場では円相場が「1ドル=150円台前半」に下げ、寄り付き時点と比べて円安でした。発言後の国内金利低下と円下落が投資家心理を支え、上昇に転じています。
終値は、前日比98円90銭(0.26%)高の3万8776円94銭で終えています。