小惑星「2024 YR4」
2月
9日
2032年に地球に衝突する可能性のある小惑星が、観測されています。欧州宇宙機関(ESA)は7日までに衝突確率を(2.2%)と推定していますが、国内の専門家は「今後の観測で確率がゼロになる可能性も高く、現時点で心配する必要はない」としています。
米航空宇宙局(NASA)などによりますと、衝突の可能性がある小惑星「2024 YR4」は昨年12月に発見され、直径は40~90メートルと推定されています。1908年にシベリア上空で、約2000平方キロの森林をなぎ倒す「ツングースカ大爆発」を引き起こした隕石に相当する大きさといいます。
観測から軌道を推定した結果、2032年12月22日に地球に衝突する可能性が浮上。今年1月末の時点で衝突確率は(約1%)でしたが、その後の観測で(2.2%)になりました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)で地球に衝突の恐れがある小惑星の研究を進めるプラネタリーディフェンスチームは、今の段階でも(98%)はぶつからないわけで、心配する必要はない。観測が増えると誤差が小さくなるので、恐らく4月までの観測で衝突確率はゼロになる可能性が高いとみています。