駅間の距離が短く、かつ、列車本数の多い阪神電鉄では、速く走る特急の邪魔にならないように高い加速・減速性能を持つ普通用車両が開発され、その性能の高さから「ジェット・カー」と呼ばれました。
1959年に登場した「ジェット・カー」の量産車(5101形・5201形電車)は、外装の上部がクリーム色、下部がマリンブルーに塗り分けられており、当時の人気の漫画『赤胴鈴之助』にちなんで呼ばれていた「赤胴車」に対し、「青胴車」と呼ばれるようになります。
この列車種別の識別を容易にする阪神電車の「赤」「青」の塗り分けは、現在まで受け継がれています。
「5001形」は、1977年に冷房装置付きの普通車としてデビューし、1981年にかけて32両が導入されました。2021年から5700系電車「ジェット・シルバー5700」への置き換えが始まり、現在は最後の1編成4両のみが残っています。
なお、「5001形」の最終の営業運行日は、1月上旬頃に改めて告知される予定です。