12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前週95銭銭円安・ドル高の「1ドル=154円55〜65銭」で取引を終えています。
米債券市場で長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが優勢でした。一時「1ドル=154円92銭」近辺と、7月下旬以来およそ3カ月半ぶりの円安・ドル高水準となり、円の高値は「1ドル=154円07銭」でした。
米大統領選で、関税の引き上げや不法移民の強制送還などを掲げる<トランプ前大統領>が勝利でした。次期政権下で米国内のインフレ圧力が高まるとの見方が根強く、米長期金利が上昇しやすい状況が続いています。12日は前週末比(0.12%)高い(4.42%)で終え、円売り・ドル買いを誘いました。
<トランプ>は次期政権の主要ポストの人選を進めています。市場では、政権内に対中強硬派の人物が増えれば、対中関税引き上げの確度が高まり、米金利上昇とドル高につながるとの見方があります。