「1ドル=141円83銭」
9月
13日
12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日続伸し、前日比55銭円高・ドル安の「1ドル=141円75〜85銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=141円74銭」、安値は「1ドル=142円66銭」でした。
米長期金利の上昇などを手がかりに円売り・ドル買いが先行しました。ただ、日銀の<田村直樹審議委員>は12日の講演で景気を過熱も冷ましもしない中立金利について「最低でも1%程度」との見解を示し、2026年度までの見通し期間の後半に少なくとも(1%)程度まで短期金利を引き上げておくことが必要との見方を示し、追加の利上げ観測が根強く、次第に円買い・ドル売りが優勢となっています。
12日朝発表の8月の米卸売物価指数(PPI)、週間の新規失業保険申請件数は米連邦準備理事会(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で(0.25%)の利下げに踏み切るとの見方を変える内容ではありませんでした。
(FRB)による(0・5%)の大幅利下げ観測の後退が引き続き円相場を下押ししています。米株高で投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、円売り・ドル買いにつながった面もあります。
午後に入ると、日銀による追加利上げ観測から円買い・ドル売りが増え、円相場は上昇に転じています。