『チャイコフスキーの妻』@<キリル・セレブレンニコフ>監督
8月
31日
19世紀ロシアの天才作曲家<ピョートル・チャイコフスキー>と彼を盲目的に愛した妻<アントニーナ>の残酷な愛の行方をつづったロシア・フランス・スイス合作製作の伝記映画『チャイコフスキーの妻』が、2024年9月6日より公開されます。
ロシアではタブー視されてきた「チャイコフスキーが同性愛者だった」という事実と、「世紀の悪妻」の汚名を着せられた「アントニーナ」の知られざる実像を、史実をもとに大胆な解釈を織り交ぜて描き出しています。
女性の権利が著しく制限されていた19世紀後半の帝政ロシア。かねて同性愛者だという噂が絶えなかった作曲家「チャイコフスキー」は、世間体のため、熱烈な恋文を送ってくる地方貴族の娘「アントニーナ」と結婚します。しかし女性に対して愛情を抱いたことのない「チャイコフスキー」の結婚生活はすぐに破綻し、愛する夫から拒絶された「アントニーナ」は孤独な日々のなかで次第に狂気に駆られていきます。
「アントニーナ」に<アリョーナ・ミハイロワ>、「チャイコフスキー」に<オーディン・ランド・ビロン>が扮し、『LETO レト』・『インフル病みのペトロフ家』で知られるロシアの<キリル・セレブレンニコフ>が監督・脚本を手がけ、2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品です。