「1ドル=144円06銭」
8月
6日
5日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に5営業日続伸し、前週末比2円30銭円高・ドル安の「1ドル=144円15〜25銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=141円84銭」、安値は「1ドル=144円88銭」でした。
米国の経済や雇用の減速への警戒や世界的な株安から円が買われ、ドルが売られました。米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融緩和に動くとの見方から米長期金利が大幅に低下した場面では、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りとなっています。
前週末2日に発表されました7月の米雇用統計で雇用者数が市場予想ほど伸びず、失業率も上昇でした。5日は日本の日経平均株価や欧州、米国などの株式相場が下落。米長期金利が低下し、一時は(3.66%)と、2023年6月以来、およそ1年2カ月ぶりの低水準を付けています。リスク回避姿勢が強まり、低リスク通貨とされる円が買われました。
アジア市場の取引時間帯では「1ドル=141円68銭」と、1月上旬以来およそ7カ月ぶりの円高・ドル安水準を付ける場面がありました。投資家心理が冷え込んでおり、これまで積み上がっていた円売り・ドル買いの持ち高を減らす動きが一段と加速しています。
円相場は伸び悩む場面もあった。5日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の非製造業(サービス業)景況感指数は(51.4)と市場予想(50.9)以上でした。前月の(48.8)から上昇し、好不況の分かれ目とされる(50)を上回っています。サービス業の景況感の改善は円売り・ドル買いを誘いました。