「1ドル=153円94銭」
7月
26日
25日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に4営業日ぶりに反落し、前日比10銭円安・ドル高の「1ドル=153円90銭〜154円00銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=154円30銭」、高値は「1ドル=152円26銭でした。
朝発表の4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回りました。米経済の強さが意識され、円売り・ドル買いに流れています。
4〜6月期の米実質(GDP)は前期比年率で(2.8%増)でした。伸びは1〜3月期(1.4%増)から加速し、市場予想の(2.1%増)を上回りました。個人消費の底堅さも示す内容で、円売り・ドル買いにつながっています。25日の米株式市場で株買いが膨らんだ場面で、相対的な安全通貨とされる円が売られた面もありました。
一方、日米金融政策の転機が近づいているとの見方は引き続き円相場を支えています。ロンドン市場の取引時間には一時「1ドル=151円95銭と、5月上旬以来2カ月半ぶりの円高・ドル安水準を付けています。
日銀が30〜31日に開く金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの見方が根強く、これまで積み上がった円の売り持ち高を解消する動きが引き続き広がっています。米連邦準備理事会(FRB)は、30〜31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置き、9月に利下げを開始するとの観測は根強いままです。
26日には(FRB)が重視する(PCE)物価指数が発表されますので、内容を見極めようと、様子見の姿勢もみられます。