2日午前の東京株式市場で日経平均株価は3営業日続伸し、午前終値は前日比149円52銭(0.38%)高の3万9780円58銭でした。
朝方は短期的な過熱感から半導体関連などに利益確定売りが先行しましたが、売り一巡後は押し目買いが入り上昇に転じています。銀行や保険などを中心としたバリュー(割安)株の上昇が引き続き目立ち、東証株価指数(TOPIX)は連日で取引時間中として一時34年ぶりの高値「2860.65」を付けています。
今秋の米大統領選挙でトランプ前大統領の勝利が意識され始め、財政悪化やインフレが高まる可能性が警戒され1日のニューヨーク債券市場で米長期金利が一時(4.49%)と約1カ月ぶりの水準まで上昇しています。2日の国内債券市場でも長期金利が上昇し、利ざや改善期待から銀行や保険など金融株に買いが入り指数を押し上げました。三菱UFJは株式分割を考慮したベースで2006年以来約18年ぶりの高値「1818円00銭」を付けています。
外国為替市場で円相場は、
「1ドル=161円台」と円安基調での推移が続いており、輸送用機器や精密機器、機械など輸出関連の一角も堅調で、銀行や保険などを中心としたバリュー(割安)株の上昇が続き、投資家心理の改善に伴う買いが株価指数先物などにも波及しました。