『つゆのあとさき』@<山嵜晋平>監督
6月
21日
<永井荷風>の小説『つゆのあとさき』(1931年)を原案に、男たちを相手に奔放さとしたたかさで生き抜こうとする女性たちの姿を、昭和初期の銀座のカフェーを舞台にした原作から、舞台をコロナ禍の渋谷に置き換えて描いた『つゆのあとさき』が、2024年6月22日より公開されます。
キャバクラで働いていた「琴音」は、新型コロナウイルスのパンデミックによる店の休業で家賃が払えなくなり、一緒に住んでいた男に家財を持ち逃げされしまいます。行き場を失った「琴音」は出会い系喫茶で男性客相手にパパ活をすることで、なんとか日々の生活を続けています。そんな日々のなか、「琴音」は出会い系喫茶で女子大学生の「さくら」と出会います。
生真面目で何事も重く受け止めてしまう「さくら」と、面倒な客に絡まれたり、ネットで中傷などをされたりしながらもあっけらかんと生きている「琴音」でした。性格もなにもかもが正反対ながらも不思議とウマが合う2人は次第に友情を深めていきます。
主人公の「琴音」役を約200人のオーディションから選ばれた新人の<高橋ユキノ>、「さくら」役は『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』・『永遠が通り過ぎていく』などに出演してきた<西野凪沙>が演じ、監督は、『テイクオーバーゾーン』・『なん・なんだ』の<山嵜晋平>が務めています。